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PHD2とMaxImDLでディザリング撮影

1_PHD2-Dither-App.jpg
 星景写真以外の天体撮影用のカメラとして、カラー版の冷却C-MOSカメラASI6200MCを選びました。
なぜASI6200MMにしなかったのかについては以前にこのBLOGにも書きました。
それでも、少しでもベイヤーフィルターを使ったカメラの画質を向上させるために、ディザリング撮影は有効そうです。
キャプチャーソフトはMaxImDLでガイドソフトはPHD2を使っていたのですが、"PHD2 Dither App"というソフトを使うと新しい投資なしでディザリングが可能になるというので試してみました。
https://openphdguiding.org/phd2-dither-app/

MaxImDL_Autosave-setup.jpg
 詳しい使い方はPHD2の日本語マニュアルにも書かれていますので、興味のある方はそちらをご覧ください。
実は、MaxImDLにもDitherがあるのです。
MaXImDLカメラコントロールのAutosave Setupにある"Dither"は使わずに、各Slotの最後にあるScriptにPHD2 Dither Appを収納したデレクトリ内にあるスクリプトファイル"Dither_script.vbs"を指定します。

PHD2-Dithering-Parameters.jpg
 PHD2の設定が終わってガイドができる状態になったら、"PHD2_Dither.exe"を起動してみるとこんな画面が出ます。
上のウインドウの"Config..."をクリックすると下の設定画面が出ます。
この画面のパラメータはデフォルトのままですがこれで問題ないようでした。
PHD2のメインウインドのツール/サーバの有効化にはチェックを入れておきます。
PHD2の設定(脳みそマークで出てくるウインドウ)の全体/Dither Settingsではスケールを"1.0"のままにしておきます。
またModeはデフォルトでは"Random"ですが、今回は"Spiral"にしてみました。

PHD2-Dither-APP_Script.jpg
 これは実際にMaxImDLのAutosaveで撮影を行っているときの画面です。
1Slotが終わってスクリプトが実行されると"PHD2 Dither"のウインドが現れます。
最初に現れたときは実行確認画面が現れていちいち確認を求めてきましたが、その画面の中にあった詳細設定で"通知しない"というのを指定してからは、勝手に起動してスクリプトが完了すると勝手に閉じてMaxImDLのAutosaveが停止しなくなりました。
PHD2 Ditherウインドの"Latest Message"の"current separetion is:"の値が小さく変わっていって、10秒くらいでウインドウが消えて次のスロットの撮影が開始され、30秒のタイムアウトになるスロットはありませんでした。
思っていたよりも、簡単にディザー動作を終了して時間のロスも小さい感じです。

PHD2-Graph_Dithr.jpg
 ディザー動作を行うとPHD2の履歴グラフの上に"ディザー"と表示されますが、グラフの折れ線とともに左に移動してゆきます。
実際のディザー動作中はグラフが止まっているのか、特に乱れが記録されていません。

PHD2-Dither-App.gif
 これは実際にディザリング撮影した6枚のベイヤー画像をPIのBrinkで400%に拡大してTIFに出力、PhtoshopでGIFアニメに加工したものです。
ランダムではなくスパイラルを指定していたので、円を描くように星が動くのかと思ったのですが、チョット歪な円形に移動しているような。
まあ、充分にディザリングにはなっているようで、良かったヨカッタ。

 「世界初(*)有効約6100万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー」というコピーは、勿論SONYのデジタル一眼カメラα7R IVのことです。
そのサイトを見に行くと「ピクセルシフトマルチ撮影」という機能があることが解ります。
https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7RM4/feature_1.html
ベイヤーセンサーはモノクロセンサーやシグマのFoveonセンサーに比べて解像度の点で不利ですが、それをカバーする撮影方法や画像処理方法がユーザーも気が付かないうちに浸透してくるのですね。
基本的にはディザリングと同じですが、この機能が天体写真でも使えるのだろうか。
うーん、最近はソニーのデジタル一眼がキャノンやニコンを凌駕しているが、凄いですねえ。
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No title

こんにちは。
ASI6200MC本格稼働の準備も着々と進んでいますね。
惜しむらくはこのコロナ渦・・
おお、PHDとMaximDLの連携ですね。
おそらく、同じスクリプトを使った連携については、以前、GENTAさんが記事にされていましたので、自分もテストだけはしたことがあります。
通常の使い方であればMaximDLのdelither機能で完結させる方がシンプルで良いと思うのですが、オフアキでディザガイドしようと思うとMaximDLでは星を検出してくれないのでPHD_Dither 1bを使ってPHD2をサーバーとしたオフアキをという魂胆ですが実戦では未投入です。

No title

マルさん、こんにちわ。
流石ですね、もうとっくに試されていましたか。
私は天文雑誌も見ないし寄り合いにも参加しないので、どうも情報が遅くて仕方ありません。
マルさんはモノクロカメラなのでディザリングなんか使う必要ありませんから、PHD2 Dither Appは関係ないですね。
私の場合はカラーC-MOSですので、もう一つのAPP(Astro Pixel Processor)の方が気になっていますが、どこかでレビュー(勿論日本語の)を見かけませんか。
オフアキですか、遠い昔に三ツ星さんのを使っていましたが、ガイド星が導入できない対象が多くて捨てました。
それ以来、どんなにコマーシャルを見かけても流すことにしています。

プロフィール

voyager_camera

Author:voyager_camera
随分昔に小惑星観測をしていましたが、もう新天体捜索も位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に努めています。天文雑誌は買わない読まない流儀なので雑誌のフォトコンには応募しません。偶に天文カレンダーに採用していただきますが、主にブログで写真を見ていただいています。
mail:y-osima@r.sannet.ne.jp

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