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TS-Optics 150mm f/2.8 hyperbolic Astrograph

TS-15028HNT_1.jpg
 先月末にドイツのTeleskop Service注文してあったアストログラフが届きました。
タイトルは"TS-Optics ・・・"となっていますが、中国のOEM製品です。
米国などではSharpStar 15028HNTとして販売されているものです。
米ショップで何時も利用するAgenaでも販売するのですが在庫がありませんでしたのでTeleskop Serviceにしました。
OEMということで、筒の名称やロゴがSharpStarとは違っています。
今後、タイトルの機種名称では長たらしいのでTS-15028HNTと勝手に呼ぶことにします。

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 到着時の箱が異常に大きくてビックリしました。

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 中に入っていた望遠鏡の箱は半分でした。
ハンドル付のケースに収められていましたが、そのケースのロック錠はパッチンでは無くてちょっと凝った機構。

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 早速、アルミの削り出しのダストキャップ(ロシア製か?)を外して中を覗きます。
おおっ、あちらこちらが光っていて、スパイダーによる光条が汚くなりそうな要素が一杯です。
斜鏡も中国製お決まりのケース無しで硝子基板が白いままだし、押し引きを受ける円板は光っていますね。
ナットやネジ先、接眼ドローチューブやスパイダーもマックロンを塗りたい。

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 奥を覗くと主鏡の鏡周は円形のディスクが取り付けられているようですので、輝星におかしな角は出ないよね。

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 接眼部には回転と傾斜調整機構が付いています。
回転止めの真鍮製らしいネジ頭はマイナスになっていますが、撮影時にここで回転させたらアウトですから六角穴付き止めネジでシッカリ固定した方が良さそう。

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 底部の主鏡調整ネジは引きネジ(内部に圧縮バネが入っている筈)は良いとしても、ローレット頭の小さい押しネジ(ロックネジ)は簡単に緩みました。
こちらは主鏡セル後端から飛び出していますので、筒を立てると押しネジに重量がかかります。
これも先平の六角穴付き止めネジに交換でしょう。

TS-15028HNT_8.jpg
 接眼部のピニオンが横を向いて微調整ハンドルが後部にはみ出しますね。
鏡筒バンドを開ける時ぶつからないようにこのようなバンド位置になっているのでしょう。
写真の状態での重心はダブテイルの中心付近にあるのですが、ファインダー台座にガイド鏡、接眼部にカメラ、トップリングに自作デューキャップを取り付けたら先端側がかなり重くなるでしょう。
対策としてもっと鏡筒バンドを筒先に寄せたいですね。
ピニオンハンドルをトップリングと平行にすれば、接眼ベースに接触するまでバンドを前方に出せます。
その結果、接眼ベースのすぐ横に来たバンドを締め付けることによって、鏡筒の変形を抑えて接眼部の撓み防止にも効果がありそうで一石二鳥です。

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 接眼部にはM63-M48のアダプターリングがネジ込まれています。
この望遠鏡には専用のカニメレンチが付属していますので、それでアダプターを取り外してみました。

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 ドローチューブ内にはまたカニメ穴のリングがあったので、補正レンズが外れるのかと思ってレンチで回してみたら、リングだけが緩みました。
専用鏡筒に収まった補正レンズを接眼部にネジ込むのではなくて、ドローチューブそのものが補正レンズ鏡筒を兼用しているようなのでこれ以上は分解しません。

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 一緒に購入したショップのM48カメラアタッチメントをねじ込み、EOS6Dを取り付けてみました。
何だか緩い感じで、これでは撮影中に姿勢を変えないか心配です。

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 取付けたEOS6Dは写真レンズを取り付けて特に緩いと感じたことが無かったのですが、これではテスト撮影が心配なので、カメラのバヨネット部に入ってる板バネの円弧部分に2mm厚のゴムシートを2x6mm位に切ったものを挿し込んでカメラのガタを無くしました。
これでこのカメラアタッチメントではちょうど良くなりましたが、他のカメラレンズ(タムロン、シグマ、サムヤン等)は軒並みに取り付けがかたーくなりました。
カメラレンズを主に使うEOS6Dは別のカメラで、かたーくしたのは望遠鏡取付け専用のSEO-SP4でした。

TS-15028HNT_13.jpg
 ちなみに、接眼部にセンタリングアイピースを差し込んでみましたら、光軸はしっかりズレていました。(笑
主鏡のロックネジが緩んでいたので予想はできましたが ・・・

 到着したばかりでざっと見てきました。
タカハシのイプシロンと同じコンセプトで開発された鏡筒ですが、作り方に多少ポリシーの違いを感じますね。
例えば接眼部に傾斜機構を付けたり、補正レンズの鏡筒やスパイダー部のセンタリング機構を省略したりと、完全パクリにはしたくなかったようです。
結果的に鏡筒バンドまで含めるとタカハシのε130よりも安くて軽くて有効径が大きくて、更に筒はカーボンで軽くて温度補償機能付きという商品になりました。
 これから自分用にカスタマイズする方針が決まりましたので、次の新月期までにファーストライトを目指すことにしましょう。
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No title

早速の詳細レポートありがとうございます。
なかなかイジリがいのある鏡筒のようで、逆におもしろそうですね。
ファーストライトも楽しみにしています。

No title

木人さん、こんばんわ。
イジリがいがあると言いますか、無理やりイジルのが趣味と言いますか・・・(汗
次の新月期に出かけられればと思っていますが、結果がどうなるかちょっと怖いのが本音です。
先ずはゴースト出まくり覚悟のアルニタク付近でファーストライト迎えたいのですが、もう季節外れでどうなりますか。

フィルター

こんにちは、coral-hiroと申します。

なかなかコンパクトでしっかりしてそうな望遠鏡ですね。
斜鏡も吊りでななく筒先はめ込み式で好感が持てます。

さて、接眼部ですが、M52や48のフィルターって入れることは出来ますでしょうか?

Re:フィルター

coral-hiroさん、こんにちわ。
メーカーの仕様ではフィルターの装着は考えられていないようです。
Cloudy Nightsを見ていると、48mmTリングと接眼筒内の補正レンズの間に、フィルター枠を外した光害カットフィルター基板だけを専用枠に入れて使っている方はあります。
フィルターをそこに入れると補正レンズのバックホーカスが短くなるので収差補正にも問題でそうですので、光路長の調整も必要です。
また、F値が明るいので干渉タイプのフィルターは勿論、透過域の狭いナローバンドフィルターなどは光線の入射角によって周辺での透過波長のシフトが考えられます。
厳しそうなことを書きましたが、EOS6D-SEOSP4に挿入されたIDAS UIBARでは問題を感じませんし、ε180ED+ナローバンドフィルター+モノクロカメラも散見されますので色々試してみても良いと思います。
私は冷却C-MOSのOSCカメラのアタッチメント内にM52サイズのフィルターを入れられるようにしていますので、IDASのNB2-PMなども試してみたいと思っています。

SharpStar HNT15028

私も昨年11月にSharpStar HNT15028買いました。斜鏡やビスの頭などが反射防止が塗ってないので私は黒つや消しを塗りました。作例など載せていただければ助かります。
光軸はまあまあ合っていましたが、使っているうちに片ボケしていたので、Tマウントリングにスペーサーを入れて簡易修正しました。
ツイッターやフェイスブックやっていますので、もしよろしければアクセスしてください。

RE:SharpStar HNT15028

初めまして。
Cloudy Nightsなどでは昨年の5月ころから話題になっていましたが、島さんは昨年の11月に導入されたのですね。
私もその後色々改造したりしていますので、以降のBLOGをご覧になっていただければ幸いです。
コロナ騒ぎでBLOGへの作例掲載が少ないのですが、最近追加しています。
まだ完全に調整を完了したわけではなく、未だに発展途上ですがボチボチと弄ってゆきます。
当方スマホも持たない爺様で、SNSへのアクセスが出来ません。
ご教示いただけますことがございましたらEメールにてお願いいたします。
プロフィール

voyager_camera

Author:voyager_camera
小惑星観測屋崩れの三流天体写真家です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に努めています。天文雑誌などのフォトコンには怖くて応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
mail:y-osima@r.sannet.ne.jp

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