FFC20の調整終了

 3月の末にあるオーナーさんからお預かりした、リヒテンネッカーのフラット・フィールド・カメラFFC20(D190mmF4.0)の調整を、7/15のフィールドにおける最終テストで終了します。

デネブ付近のFFC20テスト画像-ISO3200-30sec_20180715
デネブ付近のテスト撮影
FFC20 / EOS6D-SEOSP4 / ISO3200 / Expo.30sec / ダーク、フラット補正無しのJPEG画像
 画面の下にカメラのミラーボックスによるケラレと、四隅にカメラマウントのケラレによる減光が見られます。
デネブ周辺には丸いゴーストが薄く見えています。
淡い星雲などを撮影してきつい画像処理をすると、もっとハッキリ浮かび上がってくるはずですが、この鏡筒の仕様ですので仕方ありません。

FFC20テスト画像100切出し_20180715
 これは上の画像の中央と四隅を100%で切り出したものです。
よくよく見ると、星像が僅かに歪んでいます。
これは6/20の報告にも書きました主鏡の歪みとスケアリング・エラーが原因と思われます。
主鏡の歪みにつきましてはセルの側面、前面のネジを緩めるだけ緩めていますので、既に手詰まりの状態です。
主鏡そのものに残るアスの可能性も皆無というわけでもありませんので、オーナーさんにご了解を頂くつもりです。
また、スケアリング・エラーのことですが、この鏡筒にはスケアリング調整機構が付属していません。
主鏡と副鏡が同軸上に無く、接眼部の取り付けられているバックプレートが光軸と直交していなければスケアリング・エラーが発生しますので、これも対策が取れません。
ということで、調整だけと思って引き受けた鏡筒ですが、追加工も含めて既に4か月を迎えようとしています。
我ながら不本意ではありますが、調整を完了ではなく終了させていただくことにしました。

FFC20TEST-M31_20180715-2.jpg
M31テスト撮影
FFC20 / EOS6D-SEOSP4 / ISO1600 / Expo.5minX12
 縦画面にすれば銀河面がきっちり収まったと思うのですが、そこまで気が回っていませんでした。

C2017S3_20180715.jpg
パンスターズ彗星(C/2017 S3)
FFC20 / EOS6D-SEOSP4 / ISO3200 / Expo.2.5minX12
 朝方、東北に昇る彗星を撮影しました。
帰宅してからアウトバーストしたという情報をYahoo!のComets Mailing Listで知りました。
しかし、コンポジットする前の画像で測定してみると、私の測定ではMPC110495のエレメントによる光度推算値と同じくらいのMag.V(m1)=11.5でした。
この彗星はバージンで更に太陽に接近(0.2AU)しますので、ダストバーストを起こして長い尾を見せてくれるかもと期待しています。
ただ、見かけ上もどんどん太陽に近づいてゆきますので、観察できるのは後10日くらいでしょうか。

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小惑星観測屋崩れの「天体写真か!」です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に勤めています。訳あって天文雑誌などのフォトコンには応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
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