惑星撮影時の色ムラ調査

 前回の惑星撮影で気が付きましたカラー画像の色ムラの原因を調べてみました。
その前にFireCaptureV2.6に加わったADCのサポート機能を使ってみます。

FireCaptureV26-ADCsupport-tool_20180709.jpg
 V2.3頃まではColorSaturationで惑星の輪郭の色を均一にすることでADCの調整を行っていたのですが、新しい機能が付加されたのであれば使ってみようかな思います。

FireCaptureV26-ADCsupport-test1_20180709.jpg
 先ずは惑星の赤と青の重心比較による支援機能です。
上の土星画像は同じADC調整のままなのですが、画面内の位置によって赤丸と青丸が離れてしまいます。
ということで、これは使えないようです。

FireCaptureV26-ADCsupport-test2_20180709.jpg
 次に赤画像と青画像の輪郭を比較したものですね。
こちらは画面内の位置によって変化しないようなので良さそうです。
ただ、赤青の輪郭線の比率を変えて一番見やすそうなところを探してみたのですが、それよりも今までのように露出オーバーで輪郭の色を見る方が解り易かったです。
結局、ADCの調整はこれまで通りColorSaturationで輪郭色を均等にするということで落ち着きました。
今までColorSaturationモードに入るには、画面左メニューの一番下の中から選んでいたのですが、ADCのサポート機能にチェックを入れることで同じ状態になるので、その意味ではADCサポートを使います。

 扨、本題の撮影画像の色ムラですが、これまで使っていなかったフリップミラーと2インチのバローレンズの比較使用画像を見てゆきます。

FireCaptureV26-ADCsupport-test4_20180709.jpg
 これはフリップミラーを使わずに直進で撮影したものと、ミラー反射した画像の比較です。
上は直進で、下はミラー使用です。
ミラー使用側は上下反転画像になっています。
基本的に、どちらも色ムラが発生していますね。

FireCaptureV26-ADCsupport-test3_20180709.jpg
 これは焦点位置を少し変えた画像の比較です。
中間の最も緑っぽいのが平均的な焦点位置で、上が少し内像、下が少し外像の土星です。
焦点位置を変化させると青っぽい土星が緑っぽく変化して、更には赤っぽくなります。
左のADC輪郭線を見ても赤線と青線の輪郭線の大きさが逆転して行くようです。
つまり色収差が発生していますね。
2インチのバローレンズはEDと書いてあるのですが ・・・ どうも、このEDがインチキだった? ・・・ どうしようかな。

Saturn_2018-07-08-1500_2.jpg
土星
2018年07月09日00時00分48秒JST
Diameter=18.25" / Magnitude=0.08 / CMI=1.5° CMIII=9.0°(during mid of capture)
Mead SC25cmF10(D254mmF.L.2500mm) + BarlowX2.0 + ZWO-ADC + CelestronNo.23 + ASI290MM
Gain=450 / Shutter=35.00ms / Duration=60s / 28FPS-1680コマ(25%スタック) / Derotate 8.6min
 仕方なく赤フィルターを掛けたモノクロの土星を撮ってお茶を濁しました。

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Author:voyager_camera
小惑星観測屋崩れの「天体写真か!」です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に勤めています。訳あって天文雑誌などのフォトコンには応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
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