カセグレン式鏡筒の光軸調整

 梅雨に入って暫くは星撮りに出かけることも無いので、前から気になっていましたカセグレン式鏡筒用レーザーコリメータを使って光軸調整をすることにしました。
Howie Glatterさんのコリメーターは米国の望遠鏡ショップで扱っていますが、人気商品なのか在庫切れのところが多いようです。
唯一、在庫アリのStarlight Instrumentsから購入しました。
一点は1.25"用のレーザーコリメーターでModel:SI-LC125-635、ニュートン用とは違い戻り光線をチェックできません。
もう一点はレーザー光線を同心円パターンに変換するホログラフィックアタッチメントのModel:SI-HOLAです。
取説は付属しませんので、販売店の説明などを参考に使います。

Laser-Collimator_20180615.jpg
 今回の購入品

Concentric-Circle_20180615.jpg
 レーザーコリメーターに先端には通常光線用のアタッチメントが付いていますが、それを交換することで同心円パターンを照射するようになります。

AT10RCスケアリングチェック_20180615
 先ずはAT10RCの接眼部の傾きをチェックします。
この場合はノーマルのコリメーターを接眼部に差し込んで、副鏡に貼られている黒の中心円の中に光線が入っているかを筒先からチェックします。
上の写真ではちょっと解り難いのですが、レーザーのマークは僅かに円の外に出ています。
これを副鏡の中心円内に入れるように調整する機構はAT10RCには付属していません。
AT10RCはGSO-250RCと同じで、Astro-Techから接眼部調整リングが別売されていますので、それを購入して主鏡セルと接眼部の間に挿入しなければなりません。
これは既にAstronomicsに注文したのですがまだ届いていないので、今回は単にどのくらい傾いているのかチェックするだけに留めました。
Astro-Techでは35mmフルサイズ以上のイメージャーの場合は接眼部調整リングの使用を薦めています。

AT10RC-Concentric-Circle光軸調整_20180615
 これは光軸調整が完了した状態ですが、実際にパターンを見ながら調整してみましたがどうも判然としませんでした。
接眼部に同心円パターン照射のコリメーターを挿入すると、直接副鏡の周辺から壁に投影される円と、副鏡→主鏡に反射して投影される円があるのでそれらを同心に調整するようです。
しかし、迷光防止用の主副鏡のバッフルがシッカリしていると直接副鏡周辺から投影されるパターンが遮られてしまうようです。
結局、大方はセンタリングアイピースを使った従来の方法で合わせおいて、その後確認のために今回購入したコリメーターを使ったという感じです。
上の画像では投影パターンでは4本の円が写っていますが、コリメーターを直接壁に投影すると円は9本です。
中心側の5本が副鏡と主鏡バッフルで隠されているわけですが、これが半欠けになっていなければ良いのかなあと考えて調整完了としました。
 まだ、実写確認していないので確定的なことは言いにくいのですが ・・・ これではセンタリングアイピースでの調整とあまり変わらないような感じがしました。

ニュートン鏡筒用レーザーコリメーターによるスケアリング確認_20180615
 尚、ここまでの調整だけでは正しいイメージャーのスケアリング調整にはなりませんので、ニュートン鏡筒用の光軸調整に使用するレーザーコリメーターを使って確認します。
上のように接眼部から照射した光線が副鏡に反射して、しっかり元に戻ってくればOKです。
ただし、AT10RCにはこのスケアリング調整機構も付属していません。
前記の接眼部調整リングというのは副鏡の非球面回転軸に光軸を乗せるための調整機構です。
プロ仕様で副鏡が非球面のクラシカルカセグレンやリッチークレチャン鏡筒では、副鏡部にXY方向のシフト機構が必ず設置されていますが、AT10RCでは主鏡と副鏡のXY方向のズレは無いものと考えているのでしょうね。

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小惑星観測屋崩れの「天体写真か!」です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に勤めています。訳あって天文雑誌などのフォトコンには応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
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