FFC20主鏡セルの追加工

 5/14の記事にも少し触れましたが、リヒテンネッカーのFFC鏡筒のメンテナンス続報です。
室内でのコリメータテストでかなり綺麗な星像が見られたので、5/10に再び八千穂高原で行ったテストで撮影した星像の拡大です。

FFC焦点外像_20180510
 FFC焦点外像

FFC焦点像_20180510
 FFC焦点像

FFC焦点内像_20180510
 FFC焦点内像
ご覧のように、もうメタメタでした。

FFCテスト気温_20180510
 この晩は結構冷え込んで、天文薄明が終わった20時頃にはもう氷点下になっていました。
コリメータでストは室内(21℃)で行ったわけですから、大きな温度差があります。

機材テスト_20180510
 殆ど無風状態での気温低下により、テストを始めてから直ぐに車や筒にも霜が付き始めていました。

車中主鏡取り出し_20180510
 屋外で光学系を取り出すのは抵抗がありましたが、もうどうにもならないと観念して車後部のラゲッジスペース内で解剖開始です。

主鏡・セル分離_20180510
 赤道儀に乗った筒から主鏡セルを取り外し、車中でセルから主鏡を取り出してみようとしますが ・・・ 蒸着面を触りたくなかったので、主鏡をセル穴の下から支えてセルを外そうとするのですが、もう絞まってる感じで落ちてきません。
 この段階ではもう手の施しようがありません。
どう考えてもセル内径が主鏡外径に対して小さすぎるのですね。
オマケにセル内径が三角に変形している可能性大であると思われます。

FFC主鏡セル表_20180511
 これが主鏡セルです。
アルミ製黒アルマイト処理品で、内側のアルミ色の部分が主鏡の入る部分です。
アルマイト処理後に主鏡挿入部を再加工してあります。
アルマイト処理の変形が気になったのでしょうか、メーカーがこのように再加工したようです。

FFC主鏡外径・セル内径測定_20180511
 自宅にはインナーマイクロメータが無いので、セル穴をノギスで測定してみました。
セル平均穴径の方が平均主鏡外径よりも0.15mmしか大きくありませんでした。(測定時の気温が21.5℃)
セルをアルミ鋳物、主鏡をパイレックスと線膨張係数を仮定して見ると、外気温が-13.3℃で両者のクリアランスがゼロになる計算です。
まあ、ノギスの測定値を元にした計算ですから当てにはなりませんが ・・・

三つ爪チャックのよる主鏡セルの旋盤追加工_20180519
 戻ってから早速オーナーさんに許可を得てから加工屋さんに追加工の依頼を掛けます。
これはセル最小穴部を三つ爪チャックで保持し、これから旋盤による追加工を始める状態です。

セル内径最大部セット_20180519
 加工前にセルの主鏡保持部の真円度をダイヤルゲージでチェックします。
このポイントが一番穴径が大きい部分で、ここを基準にチャックを手で回転しゲージの目盛の変化を見ます。

セル内径最小部測定_20180519
 ここが穴径が一番小さい部分で、0.35mm程盛り上がった感じになっています。
加工屋さんの報告ではこの盛り上がりは3点あったそうで、当方の予想通り穴が三角に変形していたようです。

 現在は主鏡セルが追加工から戻ってきて、再度室内調整を終わってフィールドテスト待ち状態です。
そろそろ梅雨に入ろうかという状態ではなかなかテスト撮影もままなりません。

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小惑星観測屋崩れの「天体写真か!」です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に勤めています。訳あって天文雑誌などのフォトコンには応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
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