GA-4改造コリメータ光源 その後

 先日は「ビクセンのガイドアダプターGA-4を改造してコリメータの光源にしよう!」という記事を書いたのですが、その後色々検討しました。
その結果、コリメータ用光源だったら、ビームスプリッターは不要という結論になりました。
考えてみれば当然で、何もビームスプリッターで光量を半分に落とす必要はありません。
しかも、光源は一般に光学実験に使うようなハロゲンではなくLEDですからなお更ですね。
 ということで以下のように、GA-4の光源部分のみを31.4-24.5mm変換スリーブに差し込んで独立させました。
また、パターン投影用の小さなリレーレンズも取外しました。
コリメータ光源_20180411

 次はパターンケースの納めるピンホール原板についてです。
先ずは「費用を掛けずに」というお約束で自作を考えます。
以下はM3の平座金にアルミホイルうぃ両面テープで貼ったものに、縫い針で穴を開けたものです。
自作ピンホール直径_20180408
 実体顕微鏡など持っていないので、ピンホール直径はアイピース式のルーペで拡大した像をコンデジで撮って、拡大したモニタ画像から測ったものです。

 色々試して最も上手くできた80μのピンホール原板を使ったものをSC20cmF10鏡筒に組み込んでコリメータとしました。
20cmSCコリメータ_20180411

 これが光軸調整予定のアストロカメラにコリメータを迎え合わせに置いてテストしているところです。
コリメーション・テスト風景_20180411

 以下が80μピンホールを使った光軸調整前の焦点内外像です。
80μピンホール人工星-内外像_20180411
 うーん、おむすび形になっていますね、きっと主鏡が3点で圧迫されて変形しているような・・・。
また内外像の雰囲気が随分と違って、残存球面収差が大きいようです。(コリメータ用鏡筒の収差がそのまま反映されているだけのような気もします)
 ところでコリメータの光源用のピンホール直径はどのくらいが良いのでしょうか。
理想を言えばテスト鏡筒の理論分解能以下であるのが基本だと思うのですが、今回の場合の鏡筒は有効径が19cmですから0.6秒角ほどです。
テスト鏡筒の焦点距離は760mmなので、0.6秒角の焦点面サイズは2.2μになります。
ですが、テスト鏡筒はアストロカメラで惑星観測などするわけでもなく、使用するデジタルカメラの画素ピッチ以下であれば良さそうな気もします。
今回テストに使うASI1600MMの画素ピッチ3.8μくらいでも良さそうな感じがしてきました。
何れにしても、前記しました自作の80μピンホール原板ではダメでしょうねえ。

 ということで、しぶしぶエドモンド・オプティクスのお世話になることにしました。
1μ、2μもあったのですが、価格が少し高いのとLED光源では暗くなりそうで5μで手を打ちました。
市販ピンホール_20180410
 これがネットから注文して届いた5μピンホール(マウント無)です。
直径9.5mmのステンレス円板で、厚みは13~25μの超薄型基板だそうです。
ペラペラかと思ったのですが、アルミホイルよりはシャキッとしていて、事務用のハサミで簡単に切れます。
これをGA-4の原板ケースにM3平座金に挟んで納めて再度テストしてみます。

 以下が5μピンホールを使った光軸調整前の焦点内外像です。
5μピンホール人工星-内外像_20180411
 80μと比較すると、やはりディティールが違いますねえ。
ですが「費用を掛けずに」と始めた筈なのに・・・ついついエスカレートしてのお約束破りは痛かった!

 コリメータを使って星像を見ながら色々調整しました。
光軸調整後-内外像
 おむすび形の内外像の原因はやはり主鏡の外周圧迫でした。
だいぶ丸くはなってきましたが、主鏡側面を押していたホローセットを完全に緩々にしても、内外像は真円形に戻りません・・・主鏡が元々持っているアス?
全周の明るさが均等では無いので、まだ副鏡の調整が足りない気もしますが、まあ後はフィールドテストで最終調整することにしましょう。

 以下は焦点像ですが、何本か角があるような・・・。
光軸調整後-焦点像
 飽和した焦点像ではスパイダーの十字が出ていますが、光背は内像のように均等ではありませんね。
ということで、室内でコリメータを使った光軸調整の報告でした。 ・・・・・・ voyager_camera

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No title

口径20cmのコリメーター!
これなら大抵の望遠鏡は昼間に調整できますね。

エドモンドオプティクスのピンホール、お高いですが良い品のようですね。
それにしてもエドモンドオプティクスのHPに行くと、魅惑的な部品が沢山あっていつも長居をしてしまいます。

No title

ハイ、このコリメータで調整完了とはゆきませんが、フィールドへ出て行う本番テスト前の下調整には十分そうです。
E.O.のサイトは危険です!
余程のことも無いのに、冷やかしで見に行ったら最期ですよ。
あぷらなーとさんみたいになるかも。(怖~い)

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Author:voyager_camera
小惑星観測屋崩れの「天体写真か!」です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に勤めています。訳あって天文雑誌などのフォトコンには応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
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