GA-4改造コリメータ光源

 昨日からお天気が崩れて今朝は小雨が降っていましたので、以前に簡易コリメータ用に改造したビクセンのGA-4を引っ張り出してきました。

GA-4_コリメータ光源化改造_20180406
 このGA-4を最初に改造したのはキャノンが20Dを発売した2004年以降だったと思います。
DSLRによる天体写真幕開けの頃でしたが、まだ現在のように高感度での使用も難しくライブビューも無い頃でした。
フィルム時代のようにピントは∞マークに合わせて撮影すればOKというわけには行かなくなり、カメラと三脚とタイマーコントローラーを持ち出して簡単に星野写真を撮ろうとすると、真っ暗なファイダー内で一体どうやってピント合わせをすればよいのか頭を抱えた記憶があります。
オートフォーカスは作動しないし、マニュアルフォーカスでもフォーカスリングを少しづつ動かしてテスト撮影を繰り返すなどは大変な作業です。
ノートPCを持っていればそのようなテスト撮影も可能ですが、それはもうカメラと三脚とレリーズを持って出かける手軽な撮影では無くなっていました。
 そこで思いついたのがミニボーグ鏡筒にGA-4改造光源を組み合わせたコリメータでした。
このコリメータは暗い中でカメラレンズの前にミニボーグの対物レンズを向けて(手持ちで)オートフォーカスで無限遠のピント出しを行うもので、その後フォーカスをマニュアルに切り替えて星野撮影を行うという使い方をしていました。
しかし、DSLRはあっという間に進化してこのコリメータの出番は無くなりました。

 最近、ある方からお預かりしたベーカーシュミットカメラのメンテナンスをしていますが、フィールドへ出て光軸の最終調整を行う前に、室内でコリメータによるテストを行ってみたくなりました。
これでフィールドでの最終調整と同じ結果が出せるのであれば、遠征時の調整時間を無くすことができます。
尚、コリメータに使える鏡筒は、何時も月・惑星を撮影しているミードのSC20cmF10です。
光学ベンチも無いので、部屋の床にコリーメータとテスト鏡筒を向かい合わせて並べるだけですが・・・上手くゆくかしらん?

GA-4_原板入れ替え_20180406
 先ずは、GA-4のガイドパターン(直径7mm厚さ1mmで+5重円)を取り外して、ピンホールに変更します。
パターンブロックからガラス円板を取り出し、M3平座金にアルミホイルを貼ったピンホール原板と交換します。

GA-4_白色LED改造_20180406
 前回の改造で光源のLEDは赤から白の高輝度品に変更してあります。
電池も腐り始めていたので交換、ビームスプリッターも何やら赤っぽいカビ?・・・綺麗にクリーニングして。

GA-4_ハーフミラー角度調整_20180406
 最後にビームスプリッターの角度の調整・確認です。
(このビームスプリッターはGA-4オリジナルを90°回転して、対物側にパターンを照射するようにしてあります)

GA-4_ピンホール原板による人工星_20180406
 対物側に人工星のビームが発射されます。

 これでベーカーシュミットカメラの光軸調整用コリメータ光源の完成です。
後はお天気が回復したら、SC20cm鏡筒に取付けてピンホール光源と実際の星のピント調整を行えばコリメータの完成です。

・・・この記事をご覧になって「実際の星でコリメータのピント調整を行うくらいだったら、直接ベーカーシュミットの調整をすればいいのでは?」という疑問が湧く方もおられるでしょうね。
でも、お預かりしたベーカーシュミットカメラは重量18kg、長さ1m以上もある筒で、とてもベランダに設置できるフォーク改造GPD架台に載せられないし振り回せないのです。・・・笑い話のような voyager_camera

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No title

おお!
素晴らしい発想!
これは思いつきませんでした。

昔ニコンのF3などにはオプションで透過型のスクリーンがあって、十字型の指標と撮影対象のパララックスを利用してピントを合わせる仕組みでしたが、改造GA4なら、どんなカメラでも行けますものねぇ。また、コリメータとしての転用アイディアも素敵です。

こういう「その手があったか!」というネタ、憧れます♪

No title

お褒めにあずかり光栄ですが、とてもあぷらなーとさんのような具合にはゆきません。
DSLRのAFを使って、一発で無限遠調整するためのツールとしては良かったのですが、コリメータは没になりそうです。
次の記事ではGA-4のビームスプリッタを外したコリメータ光源としてのご披露になってしまいます。
毎度、ガセネタばかりで ・・・ orz
プロフィール

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Author:voyager_camera
小惑星観測屋崩れの「天体写真か!」です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に勤めています。訳あって天文雑誌などのフォトコンには応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
mail:y-osima@sannet.ne.jp

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