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RAVPower モバイルバッテリー 20000mAh RP-PB172

RP-PB172-電力容量計測風景
 また、新しいモバイルバッテリーのテストを行っています。

アマゾン数量200台限定タイムセール_RAVPower-モバイルバッテリー-20000mAh
 前回は電力容量を偽装していると思われるようなバッテリーを購入しました。
自分ではもう忘れようと思っていたのですが、なぜか時間があるとアマゾンでまたモバイルバッテリーをしきりに眺めていたりして ・・・
今度こそ本物だと思える商品を発見しました。
そそれがなんと、アマゾンのタイムセール中で23%off。
前回よりも少し色を付けるだけで購入できるぞ、と思ったとたんにポチっていました。

RP-PB172_メーカー商品説明
 これがRP-PB172のメーカー(RAVPower)商品説明です。
バッテリー容量が74Whで重量が420gとあります。
現在市場に出回っているリチウムイオン電池の重量エネルギー密度が200Wh/kg位ですから、74Whの電池重量は370gになります。
ケースや回路、プラグ類で50gという勘定になり、とても常識的な数字です。
入出力18Wとありますので5時間程度で充電が完了できる ・・・ 本当であれば良いですね。

RP-PB172-重量計測
 早速届きましたので先ずは重量計測です。
商品説明通り420gでした。

前回のモバイルバッテリー重量計測
 こちらは前回の容量偽装と思われる方の重量です。
92.5Whという商品説明でしたので上と同じ重量エネルギー密度と考えると、電池だけで463gある筈ですが総体で360gしかありません。
実測容量が53.28Whだったのもうなづけます。

RP-PB172-本体裏書
 これが本体裏書です。
前回の物もPSEマークが付いていましたが、何の役に立つのか?

RP-PB172_積算電力計測結果
 前回のテスト同様に、上のようにUSBテスターを使って容量と残量表示精度を検証しました。
レンズヒーター(4.8W)を負荷とした積算電力容量の結果がこれです。
16時間9分で出力が停止され、77.11Whという結果となりました。
測定室温はほぼ25℃でした。
セルの基準電圧を3.7Vとすると20.841Ah(=20841mAh)となって、仕様を少し上回っています。

RP-PB172-残量表示と経過時間関係図
 次に残量表示の精度です。
残量が0%と100%付近で多少直線性が崩れますが、全体としてみると綺麗に一次でフィッティング出来ています。
とても素晴らしい ・・・ これが普通だと思うのですが、前回が酷すぎですね。
ということで、このRP-PB172には非常に満足できました。

RP-PB172-充電電圧・電流
 充電ですが、USBでつないでいるのに電圧が12.2Vで1.47A位流れています。
18Wを超えていて、前回に比べて3倍近い充電速度です。
結局、残量0%から充電終了まで5時間44分で完了しました。
こちらもとても良いですねえ。
これでもうモバイルバッテリーを探さずに眠れます。

気になる他のバッテリー
 うーん、これが気になりました ・・・ エンドレスになってる!
販売者名はHETP-JPなのですが、メーカーがハッキリせず、専用のHPも無いようです。
気になるのがリチウムポリマーを使っていますと写真まで掲げていますよ。
確かにリチウムポリマーの方がリチウムイオンよりも一般に重量エネルギー密度が高いらしいのですが、それでも中国製の格安バッテリーにPanasonicの260Wh/kgを超える高性能電池が使われることは無いでしょう。
この商品は本体重量が説明にありません。
梱包サイスが16.7x10.3x2.9cm:349gと記載されています。
ということは本体重量は320g位でしょうか。
25800mAh=95.46Whですから、もし重量エネルギー密度が260Wh/kgの高性能品だとしても、電池だけで367gに達しますからとても本当とは思えません。
カスタマーレビューでは92%の方が5つ星を与えていますが ・・・ いました、1つ星の中に「記載の電池容量がありません」という(当方電気技術職22年です)というカスタマーが、返品していますね。
やはりUSBテスターによる測定結果は54Whほどで、私の買った前回の物と同じ程度です。
うーん、メーカーHPも持たない出品物はかなりの確率で容量偽装を行っていそうです。
国内でも免震装置や車の完成検査で偽装していた企業がありましたが、検査が不適切であったということで大変な社会的制裁を受けていますね。
こちらは仕様そのものを偽っていますから、相当悪質です。
少なくとも自分だけは被害に ・・・ もう遭った。orz
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モバイルバッテリーの電力容量と残量表示のテスト

 星景写真の為に購入したビクセンのポラリエのスピンアウト記事になります。
今回ポラリエとカメラレンズヒーター用に準備したモバイルバッテリーの電力容量と残量表示に関するテストです。

モバイルバッテリー-大容量-25000mAh-急速充電-LCD残量表示
 先ず、これが今回のテスト対象であるアマゾンで購入したモバイルバッテリーPower Bankです。
購入前に何の勉強もせずに商品説明にある容量と価格を比較して、最も大容量で安価な商品を選んだ結果です。
この商品は現在、アマゾンのタイムセール特価で更に15%offの価格で販売されています。

PowerBank裏書
 これは本体裏書きです。(メーカー名が"Power Bank"のようにも読めますが ・・・ 何かおかしい)
添付したユーザーガイドには仕様に関する記述が一切ありません。
ネット上の商品説明ではどこを見てもリチウムイオン電池を使用しているとは書かれていませんが、裏書きの92.5Wh/25000mAh(25Ah)=3.7Vになりますので、この推定セル電圧から使用電池はリチウムイオンと考えられます。

USBテスター
 これが今回のテストの為に購入したUSB電圧・電流テスターです。
使用するUSB機器の消費電力だけでなく、積算電力や測定経過時間が表示されるので、モバイルバッテリーの容量確認や充電時間の確認が簡単にできます。

ポラリエ消費電力
 先ずはUSBテスターを使ってポラリエの消費電力計測です。
恒星時運転の際の電流は0.09A、消費電力は0.5W以下 ・・・ 凄い省エネ運転ですね。

カメラレンズヒーター消費電力-5w
 これは以前アマゾンで購入したカメラレンズ用ヒーターの電力計測です。
消費電力は5W程度で、触ると結構熱くて、カメラレンズというよりも10cm以下の屈折鏡筒に良さそうです。

カメラレンズヒーター消費電力-2w
 これもカメラレンズ用ヒーターです。
以前、ヒーター販売で有名な岡山の横田さんから購入したもので、消費電力は2Wとカメラレンズに丁度良い温度に感じます。

モバイルバッテリー残量表示テスト開始
 ポラリエ+横田ヒーター(合計消費電力2.26W)を接続して、どのくらいの時間使用できるのかテスト開始です。

モバイルバッテリー残量表示テスト100
 テスト開始から7時間経過してもまだ残量は100%のままです。

モバイルバッテリー残量表示テスト96
 テスト開始から10時間をすぎてバッテリー残量が96%、やっと100%を切りました。

モバイルバッテリー残量表示テスト40
 テスト開始から20時間経過で残量が40%になりました。
この残量表示が正しくて経過時間との関係がりニアであるとすれば、この後残量が0%に達するまでに13時間以上かかる筈ですが ・・・ 扨?

モバイルバッテリー残量表示テスト終了
 残量40%から1時間強で0%になってしましました。
結局、ポラリエ+横田ヒーターでは21時間15分(21.25時間、1275分)でバッテリーが空になりました。
そのまま総消費電力を計算すると21.25h*2.26W=48.0Whになります。
ええっ、裏書きの92.5Whの半分強しかありませんよ。
ここで使った2.26Wは瞬時電力なので、後でUSBテスターの積算電力計測で再度確認しましょう。

バッテリー残量現象グラフ
 それにしても残量表示と測定経過時間のリニアリティがかなり悪そうなので、途中で記録した写真から読み取った値をグラフにしてみました。
計測開始から7時間位は残量100%のままでした。
黄線は最後の100%表示から0%までの値を4次関数でフィッティングしたラインです。
0%までの経過時間(1275分)の半分での残量表示は95%位であると推定できます。
このモバイルバッテリーの残量表示が95%位の時が実残量50%になります。
表示残量が80%になったら「残りは25%」と憶えておこう ・・・ 面倒ですね。
でも、そのつもりで使用しないと思わぬ電池切れで焦ることになります。
本当に当てにならない表示ですね、なまじリアルな数字を示すから本当かと思うじゃあないですか。(ちょっとGPVに似ている)

モバイルバッテリー容量確認テスト完了
 ここで、USBテスターを使ってモバイルバッテリーの電力容量を再確認しました。
上記までのテストセットではあまりにも時間が掛かりますので、バッテリーと5Wのレンズヒーターの間にテスターを挿入して計測しました。
これは満充電状態から残量0%に達した時点の画像です。
テスターの右側表示が少し見ずらいですが、経過時間は11時間12分、積算電力は54.25Whとなっています。
やはり裏書きにあるような92.5Whに全然届きませんね。
鉛蓄電池ではないのですから仕様通りの電力が取り出せないというのは、元々そのような作りである可能性が高いですね。

 それでネット上を色々検索してみると以下のAmazonセラーフォーラムで「相次ぐモバイルバッテリーの容量偽装問題について」がヒットしました。
https://sellercentral-japan.amazon.com/forums/t/topic/7299

PowerBank全長
 上の画像はバッテリーにスケールを置いたものです。
実測ケース外形は167mm×85mm×24mm、重量は360gです。
安価なバッテリー製品ですから、内部に使われていると思われる電池はリチウムイオンポリマーなどではなく18650型でしょう。
この電池の仕様を調べてみると、サイズφ18.3mm×65mm、44g、2.4Ah、3.7Vとなっています。
裏書きのように25000mAhだとするとこの電池を10個使用しなければなりませんが、長さが167mmではとても収まりません。
また重量も電池だけで440gとなり、モバイルバッテリーの重量360gを超えてしまいます。
 もし使用本数が6本である場合について考えてみましょう。
18650電池の電力は8.88Wh/本ですから、6本合計で53.28Whになり、USBテスターによる実測容量に酷似します。
電池部長さ=18.3mm×6=109.8mmとなり、ケース長167mmの中に納まりますし、電池以外のコントロール基板やUSBソケット部のスペースが確保できます。
また重量的に考えても、6本であれば264gとなってケースその他の部品重量と併せて、実測360gに適合しそうですね。

モバイルバッテリー充電電流
 次に充電電流と時間についてのテストです。
電池が完全放電状態から充電を開始すると電流は1.32Aです。

モバイルバッテリー充電完了
 充電完了までに掛かった時間は11時間40分でした。
急速充電と謳っていますが、1.3A位では結構掛かりますね。

 結論としては、今回購入したモバイルバッテリー容量は14400mAh、53.28Whで、販売時の商品説明の60%です。
内部電池は直列に接続しますから、中の1本が具合悪ければ全ての電池の電力を取り出すことが出来なくなりますので、たまたま今回購入したモバイルバッテリーの個体問題とは考え難いです。
とは言え、本体をバラして内部の電池確認をするほどの度胸はありません。(バラしたら復旧できる自信が無いので)
現状でもポラリエ+横田ヒーターでは2晩近く使えそうなので、このまま壊れるまでは使い続けるでしょう。
使えなくなったら分解して内部の電池を確認するでしょう、お楽しみに!
 現在アマゾンで販売している中国メーカー製モバイルバッテリーを見ると、Amazonセラーフォーラムで言われるようにその大部分が容量偽装を行っているように感じます。
同じ中国メーカー製のUSBテスターを使えば簡単に容量偽装を看破できてしまうことも実に皮肉です。
それなのにカスタマーレビューは5つ星が88% ・・・ 皆さんが満足しているのに、こんな記事を書くのはどうなんでしょうかねえ。(自分が酷いクレーマーに思えて落ち込みますよ)
こんな記事を書かなくて済むように、次に購入するときは少し値が張ってもAnkerなどの信頼のおけるメーカーの製品にしましょうか。

EOS6Dのバッテリー劣化

EOS6Dのバッテリー劣化_1
 2013年に導入したEOS6Dですが、6年経過してバッテリー(LP-E6)の劣化が進んで、もう交換してくださいというサインが出ています。
EOS6DはどちらもSEO-SP4改造していますが、望遠鏡に装着する場合はDC12Vの電源カプラーを使用していますので、バッテリー駆動で撮影するのは主に三脚固定の時だけです。
それでも6年も経てばこんな風になるのですね。
まだ満充電しておけば数百ショットは撮れるのでこのバッテリーを廃棄する気はないのですが、これから星景写真を頑張ろうとしている矢先だけに、このバッテリーだけではチョット心もとない。


EOS6Dのバッテリー劣化_2
 新しいバッテリーを購入しました。
デジタルカメラのリチウムイオン電池は容量の割に結構良い値段がします。
世の中には互換バッテリーが純正品の数分の1の価格で沢山販売されています。
私も以前購入したことがあるのですが、次々と脱落してゆき、やはり残っているのは純正バッテリーばかりになりました。
次々と取り換えるのが面倒でなければ互換バッテリーという考え方もあるのですが ・・・。

EOS6Dのバッテリー劣化_3
 LP-E6Nは発売の噂が出てきているEOS Raでも共用できますし、メーカー純正品は精神安定上も良いかなあ。
希望小売価格に対しての実売価格は85%がやっとで、そこそこの出費となりました。

EOS6Dのバッテリー劣化_4
 これで星景写真をドンドン撮れます。

ポラリエが来た

ポラリエ_20191022
 最近はお天気が芳しく無くて、この新月期も星撮りに出かけられないのか ・・・ ストレスが溜まります。
消費税も上がったので出来るだけ機材に目を向けないようにしていますが ・・・。

Vixen-ポータブル赤道儀-星空雲台-ポラリエ
 何故かここのところ実販売価格が下がってきたようです。
更にキャッシュレス5%還元を含めると随分とお手頃感が出てきて ・・・ 気が付いたらポラリエをポチっていました。
(購入先はキャッシュレス5%還元実施中の望遠鏡販売店です)
これまではポータブル赤道儀には見向きもしてこなかったのですが、どういう気の迷いか?

PowerBank_外観
 アマゾンで安いモバイルバッテリーも調達しました。

PowerBank_仕様
 ポラリエとレンズヒーターを一晩は動かせるでしょうか。
先日購入したリチウムイオンのポータブル電源500Whと電力容量単価を比較してみましたら、ポータブル電源が¥119.8/Whだったのに比べるとモバイルバッテリーは¥32.4/Whと随分と安価ですね。

 折角ポラリエを購入したのですから、是非新星景に挑戦したいのですが、今までは全て固定撮影と画像処理ソフトで済ませていましたので、これをどのように新星景写真に使うのか良く解っていません。
もしかしたら面倒くさくなって単なるお気楽星野写真用機材で終わるかも。
それにしてもテストする機材がどんどん増えるばかりで、こうお天気が悪くては一向に処理が捗りません。


※バッテリー持続確認(10/23 5h追記)
モバイルバッテリー持続テスト_20191023
 室内でモバイルバッテリーを使ったテストを行ってみました。
バッテリーの残量表示が、ポラリエのみでは4時間経っても100%のままでした。
しかし、その後アマゾンで購入したレンズヒーター(5W)を接続しましたところ、8時間で0%になってしまいました。
バッテリー裏面の表示では92.5Whということになっていましたが、5W*8h=40Whで終わってしまったようです。
兎に角購入したモバイルバッテリーではヒーターを使うと夏季以外は一晩も持たないということになりました。
バッテリーが仕様以下の容量しかないのか、それともヒーターが5W以上を消費するのか、USB電流電圧テスターを購入して再度詳細テストをしてみます。

M31 アンドロメダ大銀河

M31_20191004-2.jpg
2019年10月04日
BORG90FL_7872Reducer(D90mmFL360mm) + Moravian G2-8300
VixenGP2 + SS2000PC + Vixen30mmF4 + QHY5L-Ⅱ + PHD2 Guiding
Astrodon RGB(5min*7) Ha(10min*7)

 10日も前に大日峠で撮影した画像です。
初めての鏡筒とカメラであった上に赤道儀の調子が悪くて最悪の撮影でした。
モノクロカメラでの処理も久しぶりで随分と時間が掛かってしまいました。
BORG90FLは77EDIIよりは軸上色収差が改善されているものと思っていましたが、モノクロカメラの各フィルターでピント位置を確認すると結構ズレます。
今回はRGBを同フォーカスで連続撮影しましたが、Haは別フォーカスで撮影しています。
自動フォーカスが導入できないので、R,G,B,Ha,OIIIが同焦点で連続撮影できる反射系鏡筒に比べるととても面倒に感じます。


※RGB画像比較と7872スペーサー組み込み間違い(10/15 10:00追記)
BORG90FL_7872_スペーサー間違いRGB星像比較
 RGBHフィルターによるフォーカス位置のズレに言及しましたが、上が左からRGBの周辺拡大画像比較です。
画面中心では各画像共に丸い星像ですが、周辺では非点収差が発生しています。
G画像ではほぼ丸いのですが、R画像ではタンジェンシャル(メリディオナル)面方向に星像が伸び、B画像ではサジタル面方向に広がると共に明るい星がかなり肥大しています。
小さなKAF8300センサーの周辺でこれほどですから、35mmフルサイズ周辺では使い物になりそうにありません。
しかし、どう考えてもこの結果は90FL+7872の他ユーザー評価から逸脱しているようです。

BORG90FL_7872_スペーサー構成
 そこで7872レデューサーのスペーサー構成を確認しましたところ、自分の組み込み間違いに気づきました。
ああっ、やっちゃった ・・・ というか、良かった~というか、相変わらずのおっちょこちょいですねえ。
これで次回遠征では2台の赤道儀テスト・調整に加えてBORG90FL+7872の再テストを実行することになりそうです。

台風一過の月

台風一過の月_20191013
2019年10月13日02時06分~02時16分 / 12コマモザイク
Meade SC20cmF10 + Vixen-R200SS ComaCorrector3 + ASI174MC
Gain=200 / Shutter=1.00ms / Duration=30s / 31FPS-930コマ(50%スタック)

 朝になって台風19号による被害情報がはっきりしてきて驚いています。
被害に遭われました各地の皆様にはお見舞いを申し上げます。
 当地は昨夕、台風19号が至近距離を通過して緊張しました。
20時には風も雨も治り、夜半過ぎには快晴となって満月直前の月が煌々と輝いていました。
夕方の嵐が嘘のように静まりかえっていたので、綺麗に掃除されたようになったベランダに望遠鏡を引っ張り出しましたが、案の定シーイングはボロボロでした。

爪木崎灯台

爪木崎灯台_20191009
 初めて爪木崎へ行ってきました。
21時過ぎに到着しましたが、駐車場には誰もいません。(当たり前か)
早速、月が沈む前にロケハン、灯台周辺歩き回りました。

爪木崎から見る相模湾_20191009
 既に台風19号の影響でしょうか結構風が強かったです。
気温は20℃程ありましたので寒くはありませんでした。
暫くは東から南の低空に雲が多いので、オリオンの出がスッキリ見えません。

爪木崎灯台と冬の星座日周_20191009-2
 TAMRON SP15-30mm/F2.8(15mmF2.8,LEE-No.2)+EOS6D-SEOSP4
低感度での10分露出(長時間露光のノイズ低減ON)による日周運動です。
撮影直後の確認では解りませんでしたが、強風のために途中で少し動いてしまったようです。

爪木崎灯台と冬の星座_20191009-3
 こちらは同じ機材でISO12800/10秒露光/総時間5分をSequatorでスタックしました。

 月が沈んで冬の星座が現れると雲もなくなって素晴らしい透明度になりました。
伊豆半島の海岸沿いは風が強いので大きな赤道儀を持ち出すのは怖いですが、東から南西までは光害も無くて素晴らしい星空が堪能できました。
海岸での撮影後は帰ってからのレンズクリーニングが欠かせません。

スカイセンサー2000PC用MT-4モーターの清掃

0_SS2000PCの運転確認_20191008
 連日の古い機材ネタで恐縮ですが、只今室内でGP2赤道儀+スカイセンサー2000PCの「シャックリ治まったかテスト」を実施中です。
先週の金曜日は久しぶりに静岡の大日峠へBORG90FLのファーストライトために出かけたのですが、赤道儀の調子が悪くて四苦八苦でした。
5月のオーストラリア遠征ではGPD+SS2000PCで安定していましたが、その後赤道儀・三脚の軽量化のためGP2+SS2000PCのセットに変更しています。
スカイセンサーはGPDの時の使いまわしですが、相棒の赤道儀を替えたのが余程面白くなかったのか、運転時に時々ギャッという音と共にシャックリは起こすし、オートガイドをしていても星がどんどん北に動いて行って暫くするとドーンと戻ってきてシャックリ ・・・ 安定しなくなってしまいました。
そこで何時も電気機材の修理などを行っていただいているNさんにも相談したのですが、どうも原因が判然としません。
その後、部屋にギヤカバーを外した赤道儀だけを両軸クランプフリーで横にして転がして状況を見ると何となくシャックリが治まってきたので一安心と思った ・・・ Nさんに報告すると遠回りに「そのようないい加減な問題解決方法では宜しくない」とのお叱りを受けました。
私の判断では異常な動きはメカではなくて制御側の問題で、シャックリは何かの原因で発生した溜まりパルスの開放によって起こるのではないかと疑っています。
その「何かの原因」が判らないのですねえ。
Nさんは「赤道儀を観測使用時とは違う横に寝かせた形で駆動したのでエンコーダ・スリットに付いていた埃が落ちたの鴨」ということ。
その話に同じスカイセンサーユーザーのMさんからもモーターユニットの分解清掃を勧められて重い腰を上げることにしました。

1_MT-4モーターの分解清掃開始_20191008
 先ずは赤経側MT-4の黒いアルミケースに取付けられた減速機付きモーターを外します。

2_MT-4エンコーダカバー取り外し_201910008
 次にモーター後方にあるエンコーダのカバー(アルミ削り出し)を、エンコーダケース側方2か所の小ネジを取って外します。
この時、お尻に付いているロックナット付のセットスクリュは弄らないようにします。

3_MT-4スリットディスク_20191008
 これでモーター軸後方に取付けられたスリットディスクとフォトインタラプタが見えます。
どうも100P/Rのようですね。
ディスクは薄くて黒っぽいのですが材質までは解りません。
スリット溝は狭いので、綿棒などで拭いて繊維を付着させても怖いので、エアーダスターでシューッとやるだけにしました。
眼鏡型ルーペで観察した限りではゴミなどは無いようなのでこれまでとします。
尚、ディスクはフォトインタラプタの中間よりも少し下(受光)側に偏っていますが、ボスのセットスクリュ(2か所)は緩んでいませんでしたので、ここはメーカーズアジャストということで手を着けません。

4_MT-4フォトインタラプタの清掃_20191008
 スリットディスクの清掃に先立ちフォトインタラプタを外しました。
コの字型の内側にある投・受光部をアルコールを湿らせた綿棒で拭きます。(綿棒が一杯)

5_MT-4軸押さえネジ先端部_20191008
 ところでエンコーダカバーに付いているモーター軸押さえのロックナット付のセットスクリュですが、先端形状が気になったのでルーペで拡大してみました。
ただのトガリ先のホローセットかと思いましたが ・・・ グリスが付着して見難いですが、どうも先端は丸く処理されているようです。
以前、ニューアトラクスのエンコーダがキュルキュル鳴いたのでバラしたときはセットスクリュがボール付きクランピングスクリュで、ボール受けの油切れで音を出していたことを思い出しました。
グリスアップして暫くは鳴きが治まっていたのですが、直ぐにまた泣き出したので捨てましたが、このMT-4は現在も鳴きません。
エンコーダ室なのでグリスが飛ぶとヤバいですが、こちらもやはりボールが入っているのかな?
MT-4は低速で動くときは随分と振動が大きいですから、このようなスリットディスクを安定させるためのモーター軸のスラスト方向のガタ取りは必要ですね。

6_MT-4減速機カバー取り外し_20191008
 エンコーダ側を復旧したら今度は減速機内をチェックします。
モーターと減速機を止めているネジが見えません。
カバーを打ち込んであるようなので、減速機ケースとカバーの間に細いマイナスドライバーを入れて、カバーを穿り出します。

7_MT-4減速機_20191008
 カバーが取れて減速機をモーターに取付けているネジ頭3ヶ所が見えました。

8_MT-4減速機拝見_20191008
 減速機を引っ張り出して、よくよく観察します。
動きは滑らかで引っかかりを感ずることもありません。
これまでのガイド状況から見ても減速機内ギヤに起因するような周期的な小さなエラーの記憶も無いので大丈夫でしょう。
ギヤに付着している油脂ですが、結構粘度の低いのに黒くてモリブデンが入っているようです。
モリブデン粒はギヤや摺動軸受けの耐摩耗に効果が高いですね。
このモーターは既に18年も使いっ放しでしたので、黒いのは汚れかと思いがちですが ・・・ 減速機に付着した油の比較的透明な部分をルーペで拡大してみますが、金属粉のようなものが見られませんね。
出来れば洗浄してSUMICOのモリスピードグリースでも補充できれば良いのですが、現在手持ちのリチウム石鹸基グリスなどに交換するのは怖いので見なかったことにしました。

9_MT-4モーターピニオン_20191008
 これは減速機ケースの底に顔を出しているモーターピニオンです。
うーん、眼を近づけられないので歯面状態までは観察できませんが、このように写真を拡大してみると光っていて異常摩耗は無いようです。

10_MT-4清掃後組み込み前テスト_20191008
 減速機も元通りに組上げてモーターをMT-4ケースに戻す前に、一応スカイセンサーと接続してエンコーダ付近を観察しながら動きを確認します。

11_MT-4ケース底穴確認_20191008
 扨、モーターMT-4ケースに戻そうとしましたが、ケーブルがどこかに噛み込むのか減速機先端のフランジ部がアルミケースの取り付け部にピタッと納まりません。
傾いて取り付けるのも困るので、MT-4ケースの反対側(MT-4の丸シールの貼ってある方)の穴塞ぎプレートを剥がしてみました。
エンコーダのガタ押さえセットのロックナットが穴に収まるように確認しながらモーター取り付けを完了しました。
この作業時に、コネクターを外してケース内で余っているケーブルを少し引き出しておくのが良さそうでした。

 続いて赤緯のMT-4も同じように分解確認してから赤道儀に取付け、先頭の写真のように室内で確認運転を続けています。
このブログ記事を書いている机の後ろでカタカタと恒星時運転を続けていますが、6時間経過時でもまだ「ギャッ」というシャックリ音は聞いていません。
次の遠征ではちゃんと動いてくれるか、ああっまたP-PECの学習しなければならない。


※再度分解、減速機洗浄とグリスアップ(10/9 3:40追記)
12_MT-4減速機洗浄完了_20191009
 夜中の1時半にモリブデングリスがあることを思い出して、減速機のグリスアップをすることにしました。
台所の近くでパーツクリーナー洗浄していたら「ガスが漏れていませんか?」とガス検知器が騒ぎ出しました、煩い。
洗浄を完了した減速機です。
右奥に見えるディスポーザブルシリンジに入っているのがモリブデングリスなんですが ・・・ どこから貰ってきたのか憶えていない。

13_MT-4減速機グリスアップ_20191009
 減速機のギヤや軸受け部に爪楊枝を使ってベタベタ塗布しました。
赤経と赤緯の減速機のグリスアップを終わって赤道儀に組み込んで駆動テストをしてみましたが、高速駆動時の音が少し静かになった ・・・ かな?
これでグッスリと眠れます zzz

Sky-Watcher AZ-EQ6のマザーボード交換

AZ-EQ6-PROのマザーボード到着_20191007
 導入してから6年になる赤道儀の新しいマザーボードをTeleskop Serviceに注文してありました。
段ボール箱は壊れかけながらも中身は本日無事に届きました。

Skywatcher-mother-board-for-AZ-EQ6_Telescop-Service.jpg
 注文時のメーカー出荷は10/10(発注から36日)という連絡を頂きましたので、当方に届くまでには4週間以上は覚悟したのですが、実際には注文から33日で手に取ることが出来ました。

メインパネル新旧_20191007
 マザーボードを注文したので基板だけが到着するのかと思っていたのですが、メインパネルが付属しています。
左が新しいパネルで、"DUAL ENCODER TECHNOLOGY"と書かれて、おまけにUSBのソケット迄増えています。
取付け寸法は同じなのですが、AZ-EQ6GTとAZ-EQ6PROというのは本当に互換があるのか心配になります。

マザーボード新旧_20191007
 こちらはボード側の比較で左側が新ボードですが、Teleskop Serviceに注文したときの画像は旧ボードに近いような ・・・ やっぱりそれとも違う感じですね。

新マザーボード詳細_20191007
 新ボードを拡大してみると赤道儀本体には付属していない機器が接続できるようになっています。
"Hi-Res. ENCODER" ・・・ 最新版ではそんなものが取付けられるのか?
大体パネルには"DUAL ENCODER TECHNOLOGY"とありますが私の赤道儀は赤経と赤緯のモーターエンコーダしか無いし ・・・
このボードに対応した赤道儀はクランプフリーでも位置を保持するのでしょうねえ。
もう旧ボードとは全く別物です。

ボード交換後のシュミレーションテスト_20191007
 暫く新旧ボードを見比べて、旧ボードに接続されているケーブルが新ボードのどのソケットに挿せばよいのか見定めて、ボードの取り換えを行いました。
結局赤道儀側のケーブルは以下の6本です。
・RA_MOTOR
・Dec_MOTOR
・RA_ENCODER
・Dce_ENCODER
・RA_HOME
・POLE_LED
特別取説などは付属していませんし、新旧ボードでソケットに挿さっている基板に書かれたコメントが違ったりするので、ピン数やサイズを見ながら見当をつけましたが、パイロットLEDが点灯したときは安心しました。(ちょっとドキドキしましたが)
 部屋の中でプラネタリウムソフトと見比べながら大体の動きを確認しましたが、それなりの動きをしています。
後はオートガイダーの端子に問題ないかはフィールドテスト時に確認することにしましょう。
それにしてもUSB端子は何に使うのでしょうかねえ ・・・ Sky-Watcherのサイトを見に行っても、この新ボードを搭載した機種やそのマニュアルが見つかりません。

モーターファームバージョン確認作業_20191007
 次にモーターファームのバージョンを確認します。
購入したときはVer.2.04でしたが、時々発生したトラッキングエラー対策をしたVer.2.11に交換した記憶があります。

最新版AZ-EQ6-PROマザーボードのモーターファームバージョン_20191007
 最新版AZ-EQ6-PROマザーボードのモーターファームをSky-Watcherから"Motor Contoroller Firmware Loder"をDLして、SynScan ControllerとPCを接続して"MC Version"を確認したのが上です。
バージョンは3.2.22になっています。(赤枠内)
同社のサポートには以前のVer.2.11もDLできるようになっていますが、今回のボードに載っているモーターファームは全く新しいもののようです。
しかし、サポートページを見ると新ボードに対応する最新モーターファームはVer.3.05の様で、ローダーで確認したバージョンより更に進んでいるようです。
Release Noteを見ると結構問題があって今年3回もバージョンアップしていますのでVer.3.05にアップしましょう。

メインパネル電源ケーブル_20191007
 最後にどうしてマザーボードを交換する羽目になったかですが、電源用シガープラグのケーブル付け根が取れかかっていたので修理した際に±を逆につないだのです。
その際基板裏の赤いケーブルの付け根とシガープラグのプラス側の導通チェックしたつもりだったのですが、写真をよく見ると解りますが2ピンコネクタの入力赤ケーブルはプラスですが、同じソケットの横の赤ケーブル(POWER SWへ行っている)はマイナスなんですね。
バカなことにPOWER SWに行っている赤ケーブルの根元をプラスと思い込んで結線して、マザーボードを壊したわけです。
古い話ですが、確かタカハシさんのコントローラーには逆接保護用にダイオードが入っていたので、頭のどこかで間違っても動かないだけだろうという甘い考えがあったのか ・・・ 電気素人というよりもおっちょこちょいですね。
これで次の新月期には10インチRC鏡筒を持ち出してCOMET 2I/Borisovが撮れそうです。


※Motor Contoroller Firmwareのバージョンアップを行いました。
AZ-EQ6-Motor-Controller-Fiemware-Virsion-Up_20191007.jpg
 赤道儀とSynScan コントローラーをLANケーブルで接続し、ローダーを起動するPCのUSBとSynScan コントローラーをRS232Cケーブルで接続します。
赤道儀を起動してアライメントをパスしてUTILITYから"PC Direct Mode"を選択します。
その後はPCにDLしたローダーを起動して、マニュアルを見ながらUpdateを行います。
"Auto-detect COM port"にチェックを入れて、先ずは"MC Virsion"ボタンを押して現在のバージョンを取り込みます。
その次に"Firmware File"にDLした"MC015_Ver_0305.MCF"を選択してから"Update"ボタンを押すと"〇% of MCU1"とUpdate開始の表示が出ます。
100%に達して暫くすると"Update Complete Turn off power"と表示されますので、指示に従って赤道儀の電源を落とします。

AZ-EQ6-MCF-Vir305_20191007.jpg
 暫くして赤道儀の電源を入れてから前回同様に"PC Direct Mode"に入り、ローダーから"MC Virsion"ボタンを押して正しくバージョンアップが行われたことを確認します。

注)ローダーマニュアル2.10には"After the firmware update finishes, the application will show a green bar in the window."と書かれていますが、緑色のバーは現れません。
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Author:voyager_camera
小惑星観測屋崩れの三流天体写真家です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に努めています。天文雑誌などのフォトコンには怖くて応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
mail:y-osima@r.sannet.ne.jp

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