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土星 2019 May 29 UT

Saturn_2019-05-29-1854_3-LRGB.jpg
 今朝は晴れそうで、Windyでも上空の風が弱そうだったので惑星撮影の準備をしていました。
結局、雲が切れて撮影ができるようになったのは天文薄明開始後でしたので、西に傾いた木星は諦めて土星のみになりました。
 モニターで見る土星像は大きく乱れて変形することはないのですが、カッシーニが辛うじて確認できる程度のシーイングで、中々細部が見えてきません。
今回は拡大率を半分にしてカメラをASI290MM+ASI290MCに変更しています。
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木星 2019 May 26 UT

Jupiter_-20190526-1738_5UT-LRGB.jpg
 昨晩は富士山のリベンジで木星を撮影しました。
夜半前から準備しますが、雲が多くて撮影はとぎれとぎれになってしまいます。
子午線を過ぎて大赤班が見え始めた頃に雲が切れて快晴となりました。
しかし、大気の揺れが大きく常にメラメラしています。
それでも先日の富士山新五合目の状態に比べればよい方で、何とかNEBや大赤班は見えていました。

富士山富士宮登山口新五合目駐車場での惑星撮影

 5/24はお天気が良いし、夜半過ぎに南中する木星に大赤班が見られます。
直前に大赤班がご乱心? ・・・ という情報もあったので、期待して標高2400mの駐車場を目指します。

富士山富士宮登山口新五合目駐車場_20190524
 久しぶりですねえ。
登山口前には未だ残雪が残っています。
日没にはまだ時間のある16時の外気温は10℃、南側に少し雲があるものの日没までには消えそうな感じです。

富士山五合目で惑星観測_20190524
 21時頃まではTVを見たり仮眠したりで時間を過ごし、愈々木星も高度が上がってきたなあ ・・・ よし、快晴だ。
この日持参したのは惑星砲のミードSC25cmですが ・・・ うん?
何にも模様が見えません。
近くのアンタレスを導入してピントを合わせようとしますが、ピークがありません。
富士山新五合目でもこんなこともあるのですねえ。
暫く待てばと車に避難して2時まで粘っては見ましたが、僅かに大赤班らしきものがぼんやり確認するのが精一杯という状況にやむなく撤退しました。
いやーっ、今までは自宅の惑星撮影でのWindy予報が余り当てにならなかったので見てこなかったのですが、富士山に来るときはちゃんと高高度の風速を確認すべきと反省しきりでした。

富士山新五合目気温201905250200
 それにしても、撤退する2時には3.3℃まで低下していました。

AstroGPV_富士新五合20190524
 前日の予報では11℃ということで、薄っぺらな防寒着で出かけてきたのですが、随分と予報温度と違いました。

AstroGPV_朝霧ジャンボリー広場20190524
 同じ日の朝霧も2時の段階で12℃になっています。
うーん、新五合目と朝霧は標高差が1600mもありますから、気温差が1℃ということはないでしょうねえ。

 こんなタイトルにしましたが、結局何も撮影せずに帰ってきたという話です。
ここまで読んだ皆さん、期待外れでスミマセンでした。

小マゼラン雲とNGC104

小マゼラン雲とNGC104_20190506
BORG77EDII_F4.3DG(D77mmFL330mm)+LPS-D2+EOS6D-SEOSP4
ISO1600 / 4分×6コマ+1分×6コマ+15秒×6コマ+5秒×6コマ
VixenGPD+SS2000PC+Vixen30mmF4+QHY5L-Ⅱ+PHD2 Guidingにてオートガイド
オーストラリア、クイーンズランド州、バランディーン

 写野内の大型球状星団NGC104は集中度が高そうなので4段階露光撮影しました。
大マゼラン雲に比べるとHII領域が少なくて赤っぽくならないと思っていたのですが、よくよく見ると少しはあるのですね。
この領域を拡大してみると球状星団と散開星団が沢山見つかります。
球状星団は画面右の大きなNGC104、やや左上のNGC362以外にも、NGC104の直ぐ上にNGC121があります。
また、NGC104の下側にもNGC121と同じくらいの球状星団が見られます。(こちらはNGCナンバーが付いていないようです)

 これでオーストラリア遠征の画像処理を終了しました。
今回の画像データを処理していて色々と課題が見つかりました。
特に困ったのが僅かなフォーカス移動により星像に発生するフリンジです。
国内でBORG77EDII_F4.3DGを使って冷却モノクロカメラでナローバンド撮影を行うときはHαとOIIは全く同焦点位置では撮影できませんが、今回は一発撮りカラーセンサですからどこかに焦点位置を決めなくてはなりません。
それはRGBのGプレーンというよりも、RとBの中間を試写星像から導き出します。
具体的には星像に僅かの赤フリンジが発生して、気温の低下に従ってその赤フリンジが大きくなってゆきました。
今回遠征したバランディーンの気温の日格差は20℃ほどにもなりますので、薄明終了直後と朝方ではかなりフォーカス位置が移動するようです。
撮影対象毎ではありませんでしたが、一晩で何度かピント確認はしたものの、結果は赤フリンジを持った星像を多く作ってしまっていました。
勿論処理ではR星像を縮小化するのですが、その影響が微光星に反映されてバックグランドの赤が不足したような色になって四苦八苦です。
画像処理能力が低いということもあるでしょうが、撮影する段階でもう少し慎重にフォーカス位置を決めるべきだったと反省しています。
国内では反射系での撮影が多いので甘く見ていたのが原因か、それとももっと軸上色収差の少ない高級屈折鏡筒が購入できないのがいけないのか ・・・ 次回が有れば対策しなければなりません。

IDAS_NB2-PM.jpg
 以前、デジカメによるナローバンド撮影も欲しかったとも書きましたが、本日IDAS NB2-PMが届きました。
オーストラリア出発前は在庫切れ状態でしたが、ここへきて即納状態になっています。
先ずはカタディオ系アストロカメラで試そうと思っていますが、軸上色収差の大きいBORG77EDII_F4.3DGで使い物になるかも知りたいですね。

さそり座の散光星雲

 天頂付近で撮影したさそり座の散光星雲です。

IC4628_2019056.jpg
IC4628
BORG77EDII_F4.3DG(D77mmFL330mm)+LPS-D2+EOS6D-SEOSP4
ISO1600 / 4分×6コマ
オーストラリア、バランディーン
 海老星雲(Prawn Nebula)と呼ばれます。
画面上の青い3等の二重星μ1とμ2が印象的です。
画面やや下の散開星団NGC2631は、南十字座β星の南東にある宝石箱(NGC4755)に比較して北の宝石箱とも呼ばれます。

NGC6357NGC6334_20190506.jpg
NGC6357&NGC6334
 左上はお馴染みのNGC6357ロブスター星雲(国内では彼岸花星雲ともいう)です。
別名は戦争と平和の星雲(War and Peace Nebula)ともいうらしいですが ・・・?
 右下はこれもお馴染みのNGC6334出目金星雲です。
海外では猫の足の星雲(Cat's Paw Nebula)というらしいですが、国内で猫の足というと、いて座のM8干潟星雲の東に広がるHII領域と思ってしまいますね。

オメガ星団とケンタウルス座AとNGC6188

オメガ星団とケンタウルス座A_20190505-2
オメガ星団とケンタウルス座A
BORG77EDII_F4.3DG(D77mmFL330mm) + LPS-D2 + EOS6D-SEO-SP4
ISO1600 / 4分×6コマ + 1分×6コマ
VixenGPD + SS2000PC + Vixen30mmF4 + QHY5L-Ⅱ + PHD2 Guiding
オーストラリア、クイーンズランド州、バランディーン
 ケンタウルス座にあるこの2天体は300mm位の写野に丁度収まります。
天の川から北に離れているのでHII領域が無く、画面は色味に欠けます。

NGC6188_20190505-2.jpg
NGC6188
ISO1600 / 4分×6コマ
 さそり座の南側、さいだん座にあるHII領域でRim Nebulaとも呼ばれます。
画面のやや右上にある小さな惑星状星雲らしきものがNGC6164です。
この画像では解りませんが、バックが少し暗くなっている範囲までOIII成分の青いハローが広がっています。
この次に南天遠征がある時はナローバンド撮影で臨みたい天体です。

エータ・カリーナ星雲とIC2944

エータ・カリーナ星雲_20190505
エータ・カリーナ星雲
BORG77EDII_F4.3DG(D77mmFL330mm) + LPS-D2 + EOS6D-SEO-SP4
ISO1600 / 4分×6コマ + 1分×6コマ
VixenGPD + SS2000PC + Vixen30mmF4 + QHY5L-Ⅱ + PHD2 Guiding
オーストラリア、クイーンズランド州、バランディーン
 南半球へ行けば必ず撮影する対象です。
4分と1分の段階露光での合成です。
40cmドブで撮影した画像は青みも感じられたのですが、LPS-D2を使ったこの画像はOIIIも通している筈ですが赤いばかりで単調な仕上がりになってしまいました。

IC2944_20190505.jpg
IC2944
ISO1600 / 4分×6コマ
 国内ではバット星雲と呼ばれることが多いですが、海外では走るニワトリ星雲と言うようです。
私にはどのように見たらそう見えるのか良く解かりません。

大マゼラン雲

大マゼラン雲全景_20190505
大マゼラン雲全景
BORG77EDII_F4.3DG(D77mmFL330mm) + LPS-D2 + EOS6D-SEOSP4 / ISO1600 / 4分×4コマ×3モザイク
VixenGPD + SS2000PC + Vixen30mmF4 + QHY5L-Ⅱ + PHD2 Guidingにてオートガイド
 今回の遠征で、最初にガイド撮影をしたのがこの大マゼラン雲です。
季節的には見ごろを過ぎていて、この日は天文薄明が終了した時点での時角が4h13m、高度が36°を切っています。
画面を南北に振って3コマモザイクですが、時間が無いので各4分x4コマの節約撮影です。
他のカメラレンズと違って、IDASのLPSフィルターが使えるのでコントラストは上がります。
 オーストラリア遠征は4~5月の新月期を選ぶのが常套です。
その理由は南天のメインストリートと銀河系中心が子午線通過する状態で観察でき、比較的夜も長い乾季だからです。
つまり、大小マゼラン雲が何時も地平線近くで、観測条件の悪い季節でもあります。
そうは言っても折角南半球まで来たわけですから、大小マゼラン雲は撮影対象から外すわけには行きません。

GPD_BORG77DEII_30mmGuideScope.jpg
 BORG77EDII+F4.3DGの撮影は流石にSS2000PCのP-PEC任せのノータッチガイドにはしませんでした。
大体、南半球へ行ったら、一度はP-PECの学習をやり直さなければなりませんから、遠征前に急遽小型軽量安価なガイドスコープを作りました。
使わずに転がっていたビクセンの30mmファインダー後部を切ってBORGの31.7mm延長筒を打ち込み、31.7mmのアイピースやガイドカメラを差し込めるようにします。
外した十字線アイピースも31.7mmスリーブに改造して、ファインダー兼ガイドスコープになりました。

大マゼラン雲中央部_20190505
大マゼラン雲中央部
BORG77EDII_F4.3DG(D77mmFL330mm) + LPS-V4 + EOS6D-SEOSP4 / ISO3200
5分×4コマ + 1分×4コマ + 12秒×4コマ
 フィルターをLPS-V4に換えて、多段階露光にチャレンジしています。
画面左側のタランチュラ星雲の輝度がかなり高いので、球状星団並の撮影というわけです。
結局、12秒露出のコマでも中心部は飽和していました。
うーん、OIII成分が殆ど見えていませんね。
ガム星雲のレムナントもそうですが、こんなうじゃうじゃしたのを見ていると、冷却カメラによるナローバンド撮影とはいかなくても、IDASのNB1を持ってゆけば良かったと後悔することしきりです。orz

85mmレンズによる南天の星野

 今回はTamron SP85mmF1.8 Di VC USDによるオーストラリア遠征の作品です。
赤道儀はSS2000PCのP-PEC運転で、Pエラーがおよそ±4秒角程度に収まっていますので、撮影は全て完全ノータッチガイドです。

イータ・カリーナから南十字へ_20190507
エータ・カリーナから南十字へ
Tamron SP85mm F1.8 Di VC USD(絞りF2.8) + キャノンEOS6D-SEO-SP4(ISO1600)
4分露出×6コマ + 1分露出×6コマ
VixenGPD+SS2000PCにてP-PEC自動運転
オーストラリア、クイーンズランド州、バランディーン
 南天のメインストリートともいうべき星野です。
誰もが挨拶代わりにこの構図で撮影しますね。
残念ながら、この原画像はピンボケでした。
このくらいのサイズですと解らないと思いますが、かなり高解像なレンズなのでちょっとピント位置がズレると直ぐに周辺星像にコマが発生して、R,Bプレーンの星像が肥大します。
ビシッと合っているときはF2.8で周辺まで針で突いたような星像をたたき出すのですが ・・・

南十字付近の星野_20190506
南十字付近の星野
4分露出×8コマ、絞りF4.0、撮影:Sundown RD
他同上
 コールサックの南にある細長い暗黒帯を入れるために縦画面にしました。

南十字からα・βケンタウリへ_20190507
南十字からα・βケンタウリへ

α・βケンタウリからω星団・ケンタウルス座Aへ_20190507
α・βケンタウリからω星団・ケンタウルス座Aへ
 オメガ星団は大きくて、肉眼でもしっかりと見えています。
ケンタウルス座Aは肉眼では見えませんが、そこから北へ望遠鏡を振ると簡単に導入できます。

さそり座尾部_20190508
さそり座尾部
 この辺は国内からでは高度が低くて、余程透明度の良いときでないとクリアに撮ることが難しい領域です。
これはジャスピン画像です。(前の作品との違いが判りますか)
オーストラリアでは鼻歌を歌っていてもこれくらいは写せちゃうんです。

さそり座_20190508
さそり座
 最後はさそり座です。
85mmの横画面を南北に振って3モザイク合成しました。
これも国内ではさそりの尾部が光害や大気の影響を受けるので、こんなにクリアな作品は中々出来ません。
85mmでは東西がチョット窮屈でした。

 処理残りはBORG77EDII+F4.3DGの画像だけになりました。
これでネタ切れかと思うと、何だか急いで処理するのが惜しくなってきた ・・・。

南天撮影用望遠鏡セット

GP2_APP_SS2000PC_20190519.jpg
 オーストラリア遠征では実現できなかったのですが、帰国早々にGP2-E赤道儀が入手できましたので、早速組上げてみました。
今回遠征で持参したのはスカイセンサー2000PC仕様のGPD赤道儀とHAL三脚でしたので、合計で15kgを超えていました。
しかし、このセットですと5kg以上減量できます。
これが間に合っていたらカメラレンズをもう3本は追加できていた ・・・ 今更ながら残念!。

GP2_PF-L_20190519.jpg
 勿論、極望はビクセンのPF-Lです。
今回はこれでバッチリ極軸セットできましたから、必須ですね。
同行の方はSharpCapとPoleMaster本体でPCを使っていましたが、私はアナログ人間なのでPCなしで余裕でした。

GP2赤道儀の分解清掃_20190519
 GP2はオークションで手に入れましたので、組上げる前に分解・清掃・調整を行いました。
と言いましても、とても綺麗でしたので殆どそのまま組み込んでウォームの噛み合い調整とSS2000PC用MT-4モーターのタイミングプーリ・ベルトの張力調整のみです。
 やはり南天遠征はGOTO赤道儀に限ります。(目黒のサンマ、三島のうなぎと同じ)
これでいつでも海外遠征に出かけられます。(全く予定はありませんが)
これまで使ってきたGPD+HALとAPフォトガイダーを処分、これも断捨離です。
プロフィール

voyager_camera

Author:voyager_camera
小惑星観測屋崩れの三流天体写真家です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に努めています。天文雑誌などのフォトコンには怖くて応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
mail:y-osima@r.sannet.ne.jp

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