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平成の怪物彗星

 明日で平成も終わります。
TV番組などでも「平成最後の○○」というフレーズが飛び交ったり、「平成で一番○○だった」などというテーマを取り上げたりしています。
私の平成も色々とありましたが、アマチュア天文ファンとしての活動の殆どが「天体写真撮影」だったと思います。
テーマ別に考えると昭和に続いて「彗星」には熱心でした。
昭和時代でしたら池谷・関、ベネット、ウェストなどが懐かしい大彗星として記憶に蘇りますが、平成時代でしたら百武、ヘール・ボップ、マクノート、ラブジョイなどでしょうか。
マクノート、ラブジョイが雄姿を誇ったのは南半球で、今のように暇人ではなくて見に行けなかったのが残念でした。
私にとっての平成一番の彗星というとやはりC/1995 O1(Comet Hale-Bopp)です。

HB彗星_19970310
ヘール・ボップ彗星
1997年03月10日 04時31分~10分露出
BSC21F32(自作21cmF3.2ベーカーシュミットカメラ)
改造LX200架台(自動追尾)、マミヤRZ67 120フィルムバック(吸引改造)
Fuji SGA400-120(キクチハイコンⅡ30℃6分)

 ベネット彗星もそうでしたが、頭部が大きくてまるでウシガエルのオタマジャクシのような感じでした。

HB彗星のフィルムチェック_20190429
 見かけの明るさが-1等級にも達したと言われる彗星は、まだデジタル画像の時代ではなかったので、頭部付近はフィルム上で飽和しています。(スキャンも明るさも悪かったみたいですが、もうスキャナーが無い)

 「彗星のように・・・」という言葉は、華々しく、鮮やかに、颯爽にという形容詞の言い換えだけでなく、突然にや衝撃的にというような予期せぬ登場をも指します。
実際に、ヘール・ボップ彗星前では、発見から明るくなるまでの期間が短くて、まさに「彗星のように・・・」という言葉通りでした。
でも、この彗星が見つかったのはこの写真を撮影する20ヶ月も前の1995年7月23日、発見時が11等級でしたから、とんでもなく大物だったということです。
まさに「怪物彗星」でしたね。
令和には幾つの大彗星を見れるのか、また怪物に出会えるのか ・・・ 期待したいものです。
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GS-200CCのロンキーテスト

 暫く晴れない日が続いたので星像テストが延びのびになっていましたが、今朝方ようやくできました。
GW突入早々に寒気が襲来とのことで、グッと冷え込んでいます。
既にアークトゥルスも西に傾いたので、南に低いアンタレスでロンキーテストを行いましょう。

GS-200CC_ピントが出ない
 先ずは明るい木星を導入してピントを合わせようとしますが、延長筒なしでは全くピントが出ません。
付属の全ての延長筒100mmを追加して、更にドローチューブを一杯に引き出してもダメ。
仕方なく2"のアイピースを20mm程引っ張り出して、ようやく合焦する始末でした。
うーん、この段階でやる気が失せてゆきます。

GS-200CC_ピントが出た
 ダイアゴナルミラーを挿入すると、50mm延長筒1個を追加するだけで合焦しました。
どうも、基本観望仕様のようです。
笠井さんのHPの商品説明には「双眼装置や2枚鏡正立ミラー等の使用にもフルに対応」の175mm超ロングバックフォーカスとありますから、間違いではないようです。

GS-200CCのFB_270mm
 このままでは直視状態でのロンキーテストが出来ませんので、全ての延長筒の他、更に2"バローの筒だけ(50mm)を追加してカメラを接続しました。
ロンキーはセルの根元から270mmのところにあります。

GS-200CC_ロンキーテスト風景
 こんなに接眼部を伸ばすと鏡筒のお尻側が重たくなります。
鏡筒を目一杯前に移動しても未だバランスが合っていません。
これで惑星撮影システムを接続したら、更にアンバランスになりそうですね。

GS-200CC_ロンキー像10Pmm
 ようやくロンキー像を見ますが空のイメージが悪く、スッキリしません。
ロンキーは10本/mmで大体7本縞にしたつもりです。
焦点外から見て少し樽型かなと思ったのですが、焦点内でも似たような感じです。
一応、ロンキーを外して眼視でのナイフエッジテストも行ったのですが、ほぼフラットに見えました。
空のイメージが悪くてモヤモヤしているので詳細な判定は出来ませんでしたが、星像は非常に素直で好印象でした。

 ということで、星像に不満はありませんでしたが、バックフォーカスが長すぎて非常に使いづらい鏡筒でした。
双眼装置などの利用を考えて眼視観望に特化したような作りにガッカリしました。
その為に副鏡も大きくなって中央遮蔽が1/3にもなっているわけですから、とても惑星観測に適した鏡筒であるとは言えませんね。
笠井さんの商品説明にはちゃんと書かれているに、「クラシカルカセグレンは惑星撮影用に最適」という思い込みが強すぎたようです。
これでしたら素性の良いシュミットカセグレン鏡筒を探し出して使う方が惑星撮影用には良いと思います。
入手そうそうですが、手放すことを考えましょう。(成田離婚だ!)

GS-200CCがきた

 笠井トレーディングからGS-200CCが到着しました。
自宅のベランダで、月・惑星の拡大撮影用に2月の初めに注文していたものです。
3月末まで行われたPayPalでの5%割引キャンペーンを利用して、既に支払いを済ませていましたが、在庫切れの為に本日到着の運びとなりました。

GS-200CC_1.jpg
 合成F12とシュミットカセグレンよりもやや長いこともあって、筒が随分と長く感じます。
それでも、シュミットカセグレンにフードを付けて使うことを考えれば、こんなものでしょうか。
重量は延長筒やファインダーなしで8.2kgと、やはりシュミットカセグレンよりも重いです。
今迄はシュミットカセグレンでしたので、補正板が無い分持った感じはお尻側ばかり重く感じます。
写真にはビクセン規格のダブテールプレートが見えています。

GS-200CC_2.jpg
 反対側にはロスマンディ規格のダブテールプレートが付いています。
接眼部はGSO標準の2"クレイフォード式のままです。
いずれDCギヤードモーターを付けて、筒に触らずにフォーカス調整できるように改造予定です。

GS-200CC_3.jpg
 筒内は多くの遮光環が入っており、シュミットカセグレンなどよりも高いコントラストが期待できそうです。
同じく、補正板による色収差の心配もありませんので、惑星撮影に威力を発揮してくれることを祈ります。
私としては月・惑星専用として、合成F20位で副鏡の遮蔽が1/4位のクラシカルカセグレンが所望だったのですが、GSOはシュミットカセグレンのようなオールマイティな筒を目指したようです。
その辺がチョット残念ではありますが、それでもシュミットカセグレンを超える月・惑星撮影ができると思い導入した次第です。

GS-200CC_4.jpg
 星による光学テストをする前ですが、早速不要のロスマンディ規格のプレートを外します。(笠井さんを信じて)
このプレート側に筒の接合部が見えます。

GS-200CC_5.jpg
 ビクセン規格のプレートも外して、筒の接続部を隠すように反対側へ移動します。

GS-200CC_6.jpg
 残ったタップ穴を短い黒染めキャップボルトで塞いで完了です。
幅広プレートを外したことで0.7kg軽量化できました。

GS-200CC_setup2.jpg
 ベランダ用のGPD片持ちフォーク赤道儀に載せて見ます。
接眼部には延長筒が入っていませんが、2"ダイアゴナルを使っての観望スタイルはこんな感じでしょうか。
惑星撮影システムを接続する場合は、延長筒も入れてもっと長くなりそうです。
明晩は光軸調整とロンキーテストくらいできるでしょうか。

天文カレンダー応募写真のプリント失敗

 毎年応募しています月光天文台発行の天文カレンダー2020年用写真の締め切り5月12日が近づいています。
1年間、他のコンテストへの応募もせずに貯め込んでいた作品を一気にプリントします。
私は自家プリントはせず、全てネットプリントサービスに頼っています。
以前は自分でプリントしていた時期もあったのですが、チョット気に入らないとどんどんプリントし直すものですから、もう金食い虫で続けられませんでした。

暦応募写真のプリント失敗
 それで、キタムラのネットプリントサービスで仕上がったワイド四切が12枚。
受け取る時にはお店の方が一番上の写真を少しだけ引き出して「このお写真でよろしいですか?」と訊いてきました。
見覚えのある星の写真でしたので「そうです」と答えて、ちゃんと見なくて自宅まで持ち帰りました。・・・ それにしてもあれはいったい何ですかねえ、中身を全て引っ張り出して見たらマズイ写真が入っていることを気遣ってのことでしょうか?
兎に角、自宅に持ち帰ったのですが、広げてビックリ。
あれーっ、全滅!
注文時にはネット上で「補正無し」指定をシッカリとするのですが ・・・ シッカリと補正されて、明るい部分がぶっ飛んでいます。orz
 早速受け取ったお店に連絡して注文時の補正の有無を確認しましたが、やはり補正ありになっていたようです。
プリントの裏面にもそのデータがプリントされていましたが、当方が「ネット注文時に補正無しオプションを指定しました」と伝えましたところ、お店にプリントデータが残っているので無料で補正無し再プリントをしてくださることになりました。
昨年までは大型プリントの枚数が多くなると結構な割引があったのですが、写真をわざわざプリントすることが少なくなった昨今、今年から何枚プリントしても¥800/枚になっていましたので助かります。
そういえばネットプリントサービスを使うようになった10年ほど前にも、補正ありでの失敗を経験しています。
その時は自分が補正なしで注文すべきことを理解していなかったのですが、それ以来です。

暦応募写真の再プリント
 先ほど再プリントと交換してきました。
これで応募写真を発送できます ・・・ メデタシ。

桜舞う 2019

桜散る_20190416
 今日は久しぶりに静岡の駿府城公園近くの病院へ検査の為にお出かけです。
検査と検査の空き時間にお堀の周りを散歩しました。
既に葉桜になっていて、風が吹くたびに残り少ない花びらが青空に舞っていました。

月齢10.3 2019 Apr. 15

月齢103_20190415-2
2019年04月15日22時10分~22時36分 / 8コマモザイク
MEADE SCT20cmF10 + VIXEN-R200SS ComaCorrector3 + ASI174MC
Gain=220 / Gamma=35 / Shutter=1.00ms / Duration=30s / 28FPS-840コマ(25%スタック)
 昨晩は春の気流を期待したのですが、まだまだ安定した状態ではありませんでした。
3セット撮影しましたが、部分的に像が甘い画像があったので、合成前のシャープネスの調整に手間取りました。

ASCOMキヤノンレンズコントローラー

ZWO-ASCOMキャノンレンズコントローラー
 何時もお世話になっています「電羊(通称)」、Electric Sheepさんのネットショップで、アストロメカニクス(ASTROMECHANICS)のASCOMキヤノンレンズコントローラーという商品が紹介されていました。
私もAPO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM [キヤノン用]にEFWmini+ASI1600MM-Coolを接続してナローバンド撮影を行っているのですが、不便に感ずることがありました。
フォーカスは手動で何とか調整できても、絞り調整が困ります。
カメラレンズですから、どうしても開放では星像に満足できなくて、1~2段は絞りたくなります。
また、マイクロフォーサーズ(ASI1600MM)でも31.7mmフィルター(EFWmini)を使った場合はF5より絞らないとケラレるようです。
ところが、標準の接続ではカメラボディがありませんので、基本的に絞りは開放しか使えません。
裏技的には、ボディ電源ONでF2.8を例えばF5.6に絞って、バルブシャッターを切った状態のままレンズを外すと絞りがロックされます ・・・ 本当にそんな無茶な使い方をしていて良いのか心配ではありますが。
そこでこのレンズコントローラーがあればそんなこと心配はいりませんね。
フォーカスも遠隔操作での微調整が可能になります。
ただ、「キャノンレンズ」となっているのでシグマのキャノン用でも問題無いのかは書かれていません。
多分大丈夫だとは思いますが未確認です。(動作確認レンズリストがあるといいのに)
また、カメラ側の対応機種は「ZWO ASI冷却カメラすべて、ASI174MM/MCでも使用可能」となっています。
カメラレンズの後玉径は大きい物で30mmを超えますが ・・・ 36mmフィルターが装着可能なので有効内径35mmは確保できるので大丈夫ということでしょうか ・・・ と考えたのですが、私に限ってASI094MC Proなど購入できる見込みは無いので、気にしなくても良いことでしたね。
有れば便利ですが、購入はどうしようかな?

新しい観測用バッテリーシステム その8(最終回)

 注文してから3週間待った定電流昇圧DC/DCコンバータが届きました。

ソーラー&走行充電コントローラー完成_20190412
 左側の赤い基板がそのユニットです。
一番最初に注文した物は到着の日に誤配線によって壊してしまって、今までは出力電流制限の無い昇圧DC/DCコンを代用していました。
なにせ中国製ですから不良品も多いだろうと、少し値上がりしていましたが予備も含めて2台注文しました。
これが大正解、1台は電圧も電流も調整できない不良品でした。(喜んでよいのか悲しんで良いのか)
 以上で計画していた「ソーラー&走行充電コントローラー」は完成したことになります。
後は長期運用で問題が出ないか見守るばかりです。

バッテリーはまだまだ元気でしょう_20190412
 ところで、現在使用中のAC DelcoのM31MFバッテリーは購入してから4年以上経過しているのですが、以下のようにバッテリーの充電状態窓の緑色を見る限りまだまだ元気です。
 先日から充電コントローラーの仮運用を始めていましたが、その際充電電圧が16Vに達しても充電電流が1A以上も流れ続けていたことを書きました。

M31MFの再々計測_20190412
 そこで、バッテリーをアナライザーで再々計測してみました。

バッテリーが完全復活_20190412
 凄いです。
もうそろそろ寿命かなと思っていたのに、まるで新品に戻ってしまったような結果です。
これまでは安価なソーラー発電用のPWMコントローラーだけに頼っていて、十分な充電が出来ていなかったということでしょうか。
天体観測ではマリン関係のようにバッテリーを酷使するほどではないため、適正な管理をすればバッテリーの寿命は一般に言われる以上に長いような気がしてきました。
扨、このバッテリーは何年使い続けることができるのか楽しみ ・・・ 自分の寿命も少し延びたような。(笑

Amazonプライム会費値上げ_2019

Amazonプライム会費値上げ_2019
 ここのところ値上げが続いていますが、Amazonプライム会費もかという感じですね。
それも一気に25%アップというのは、流石に痛い!
つい先日、アマゾンジャパンが購入者に一定のAmazonポイントを与えるというニュースがありました。
しかし、このポイント分を出品者の一律負担にするという件に関して公取委調査を受け、出品者のポイント付与義務を撤回したばかり。
うーん ・・・ 出品者だけではなくネット民の生き血も吸うアマゾンに、ドップリと漬かっている自分が見える。

2020年天文カレンダーの応募写真準備

 そろそろ2020年(令和2年)のカレンダー写真の応募準備をしなければなりません。
月光天文台の締め切りは5/12なので、今月中には発送しようと昨年応募した後に撮影した分の最終処理を行っています。
殆どが何度かの再処理を経て選び出したのですが、どうしても納得行かなかったオリオンだけを本日再処理しました。

オリオン中央部の散光星雲_20181229a
オリオン中央部の散光星雲
2018年12月29日~30日 / 300秒X24、60秒X24、12秒X24、2秒X24
BORG77EDII_F4.3DG(D77mmFL330mm) + LPS-V4 + EOS6D-SEOSP4 / ISO3200
朝霧高原にて
 このテーマは今年の1月の作品が馬頭周辺でしたので、近年分との重複として不採用になる可能性もありそうです。
どうも静止衛星の軌跡が消え切っていない気もするのですが、私としては何年かぶりで撮影したオリオン星雲なので、ダメ元で送ろうと思います。

 来週の初めまでに春の銀河を追加候補に加えたくて、3月から同じ銀河を撮り続けているのですが、中々良いイメージの空に巡り合えずに停滞しています。
昨晩も佐久方面まで出かけました。


わに塚の桜_20190404
 これは途中に立ち寄った、韮崎のわに塚の桜です。
気温も上がって春爛漫、きっと素晴らしい銀河が撮影できそうな予感でした。

ソーラー充電が終わらない_20190404
 Yさんと待ち合わせた野辺山に到着した15時には、車に積んである観測用バッテリーの充電コントローラーもこの通り ・・・ おおっ、ソーラーパネルの出力が18Vを超えてしまっています。
バッテリーも15.9Vで ・・・ あれっ、ソーラーチャージコントローラーの充電停止電圧は15Vになっていた筈ですが15.9Vにまで上昇しています。
AC DelcoのMFシリーズは14.5~16.0Vで充電するように推奨されていますので、過充電にはなっていないと思うのですが、それにしてもここまでバッテリー電圧が上がっているのに未だ充電電流が1A以上も流れています。
ここで充電を停止しました。
夜には13.3Vでしたので満充電になっていたようです。

 この晩は先ず、佐久のスタードームへシリウスの伴星を見に行きました。
我々二人と地元の天文ファンの方の3人で三鷹光器の60cmカセを占有しました。
結局シリウスBは ・・・ 見えたと断言できない中途半端な結果で21時に終了しました。
この時期シリウスは、薄明終了時には既に子午線を通過してしまっていますので条件は良くありません。
もっと早い冬季ではシーイングが悪いしねえ。
かといって、秋の朝方では公開天文台を利用できないでしょうから ・・・ 自分で天文台を作るしかない?
 続いて道路わきに雪の残る八千穂高原で突風に吹かれ、22時過ぎに野辺山に戻って春の銀河の撮影を開始したのですが、期待外れの最悪シーイングに見舞われて、もうどうにもなりませんでした。
Yさんが持参した宇治天体精機の15cmF8.5ニュートン鏡筒で朝方の木星と土星を観望するも、ガリレオのスケッチにも及ばない。

春八ヶ岳_20190405
 これなら朝霧でお茶を濁していた方が良かった鴨とブツブツ、右手に八ヶ岳を見ながら帰途につきました。
プロフィール

voyager_camera

Author:voyager_camera
小惑星観測屋崩れの三流天体写真家です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に努めています。天文雑誌などのフォトコンには怖くて応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
mail:y-osima@r.sannet.ne.jp

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