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駿河湾富士遠望

 暮れも押し詰まりました。
今年は本当にお天気が安定せず、どれだけGPVに振り回されたことでしょうか。
ここへきて寒波の襲来で強い冬型となり、日本海側は大雪で本当に大変ですね。
静岡はこれまでの状況が嘘だったかのように快晴続きで、昼は青空に富士山が、夜は毎晩冬の星が輝いています。

駿河湾富士遠望_20181229
2018年12月29日03時14分~03時46分 / 固定30秒露出×58コマ(比較明合成)
キャノンEOS6D(SEO-SP4,ISO3200) + Tamron SP15-30mm F/2.8 Di VC USD(15mm/F4.0) + Lee No.2
SI7、PhotoShop CS6他にて画像処理
 以前から計画していた駿河湾越しに見た夜の富士を撮影するために、西伊豆の南まで夜のドライブをしました。
松崎町雲見海岸から見た富士山(木花咲耶姫)の上に北辰(妙見様)という構図ですね。
富士を海岸から遠望するためには、強い季節風が吹いているときでないと透明度が保てません。
北斗七星が昇って、富士山が下弦の月に照らされています。
浜辺から海中に突き出たコンクリート製の堤防の先端で、寒風に飛ばされそうになる三脚の後ろで見守りながらの撮影です。・・・ 30分踏ん張るのが精一杯でした。
 SI7によるRAW画像比較明(加算)ベイヤー配列合成で、以前紹介したあぷらなーとさんの「イーブンオッド・コンポジット法」と同じよう、キレギレにならず滑らかに仕上がりました。
僅かに駿河湾上がガスっていたのにソフトフィルターを装着したまま撮影してしまい、スッキリせずに濁った色の原画となりましたが、頭の中のイメージに近くなるように処理しました。

 今年も拙ブログを拝見いただきまして誠にありがとうございました。
寒波の中、風邪など召されませんよう良いお年をお迎えください。
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月齢15.9 2018 Dec. 24

月齢159_20181224-2
2018年12月24日03時03分~03時16分 / 12コマモザイク
MEADE SCT20cmF10 + VIXEN-R200SS ComaCorrector3 + ASI174MC
Gain=200 / Shutter=1.00ms / Limit=30s / 26FPS-780コマ(10%スタック)
 今朝がたは寒空に月が輝いていました。
今年最後の満月で月の撮り納めです。
イメージが悪い上に風が強くて像がブレブレでした。

Wirtanen(46P)周期彗星二態 2018 Dec. 15

 46PとM45のツーショットを違うレンズで撮影してみました。

46P_M45_20181215_135mm.jpg
Wirtanen(46P)周期彗星とプレアデス星団付近の星野
2018年12月15日 23時26分 / 90秒露出×40コマ
キャノンEOS6D(SEO-SP4,ISO3200) + SIGMA Art135mm F1.8 DG HSM(絞りF2.8)
VixenGPD+SS2000PCにてP-PEC自動運転
 SIGMA Art135mmF1.8は12/9に注文してあったのですが、中々届かなくて出かける直前に到着しました。
従いまして、今回が全くのファーストライトです。
多くの方が絶賛されているレンズですので、割合と気に入っていたSamyangの135mmF2.0を処分して手に入れました。
初めてなのでレンズ個体のスケアリングエラーがどの程度なのか気になりましたが、全く問題ありませんでした。
像面が完全にフラットではありませんでしたので、中央、中間帯、四隅の星を注意深く比較しながらベストフォーカス位置を求めました。
中央と四隅が平均的に良くなる位置では、中間帯の星像が多少伸びような感じがあって微妙です。
以前、Nikkor AF-S Micro 60mmf/2.8G EDが四隅の星像も良いということで使ったことがありますが、中間帯でピンボケになるという代物であったことを思い出しました。
四隅のアスとコマが多少残っている感じですが、色収差はかなり良く補正されており満足度の高いレンズです。
SIGMAのArtシリーズは随分とラインナップが揃ってきましたが、今のところ欲しいと思うのはこの135mmの他は最近リリースされた40mmF1.4位でしょうか。
それにしてもSIGMAのArtは既に35mm、50mmがあるのに何故40mmを追加したのでしょうかね?

おうし座を通過する46P_20181216
おうし座を通過するWirtanen(46P)周期彗星
2018年12月16日00時44分 / 90秒露出×40コマ
キャノンEOS6D(SEO-SP4,ISO1600) + Tamron SP85mm F/1.8 Di VC USD(絞りF2.8)
 画角が広くなったのでヒアデス星団も含めました。
お陰で赤味が追加されて画面がカラフルになり、180mm、135mmとは一味違った作品になりました。
このレンズはほんの僅か色収差が残っている感じなのですが、SIGMA Art135mmよりも周辺部のアス、コマの補正が良く、コスパも考えるとこちらの方が天体写真用としては上でしょう。
この焦点距離では以下のサイトを見る限りSIGMAのArtシリーズが既にCarlZeissのMilvusやOtus85mmf/1.4を超えています。
https://www.lenstip.com/491.4-Lens_review-Sigma_A_85_mm_f_1.4_DG_HSM_Image_resolution.html
私にはこれで充分かな、F2.8に絞ったときの輝星に発生する18本の針のような光状も大好きですし、安いから。
こちらのフォーカシングも全面の星像を比較しながら行いますので、バーチノフマスクは持っていますが当然出番がありません。

ばら星雲 2018 Dec. 11

バラ星雲_20181210
2018年12月11日00時49分~02時49分
BSC21F32(D210mmF.L.680mm,自作) + LPS-V4 + EOS6D-SEOSP4 / ISO3200 / 600secX12
SkyWatcher AZ-EQ6GT赤道儀 + MiniBORG50+QHY5L-Ⅱ + PHD2 Guidingにてオートガイド
画像処理:PixInsight/PhotoShop CS6

 ふたご座流星群とWirtanen(46P)周期彗星関連の処理に追われて、その前にガリバーで撮影した画像が放ってありました。
LPS-V4を使ってバラ星雲をアップで撮影してみました。(久しぶり)

Wirtanen(46P)周期彗星とプレアデス星団 2018 Dec. 15

46P_M45_20181215_180mm.jpg
2018年12月15日 23時40分 / 120秒露出×21コマ
キャノンEOS6D(SEO-SP4,ISO3200) + SIGMA APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM(絞りF4.0)
SkyWatcher AZ-EQ6GT赤道儀 + MiniBORG50 + QHY5L-Ⅱ + PHD2 Guidingにてオートガイド
北杜市白州町にて

 46Pのコマはざっと測ってみても視直径が2°ほどもありますね。
随分と大きくなったものです。
撮影時の地心距離は0.07763AUですから、およそ地球の32倍、木星の3倍くらいになっています。
これはこれで写真になるのですが、個人的にはやっぱり立派な尻尾を持っている彗星が好きです。
 ここのところ毎日、恒星・彗星スタック処理にてこずっています。
これまで考えてきたPIによる方法でスタックすると、単に恒星基準でスタックした画像に比べて彗星以外の星野部分でも画質の劣化が大きいことが判ってきました。
この作品は何とか仕上げましたが、早くちゃんとした作業手順を確立しないと時間が掛かって仕方がありません。

Wirtanen(46P)周期彗星 2018 Dec. 14


2018年12月14日22時09分~23時04分
BSC21F32(D210mmF.L.680mm,自作) + EOS6D-SEOSP4 / ISO3200 / 60secX24
 ふたご群で出かけた北杜市で撮影した46Pです。
強風によるガイドエラーが多かった中から半分くらいを選び出して恒星・彗星スタックしています。
アンチテイルも見られたという情報もあるのですが、どうも上手く尾が表現出来ていませんね。

46P_Ephemeris_20181214.jpg
 これは自作プラネタリウムによる46Pのシュミレーション画像です。
画面上が北方向で、尾の方向はPA(極角:反時計回り)66.8°で画面枠内の薄紫線の方向に伸びている筈です。

46P_20181214_tile2.jpg
 これは最初の画像の複製レイヤーにガウスぼかしを掛けて、描画モードを"除外"にしたものです。
これでも尾が判りません。

46P_20181214_tile1.jpg
 これは最初に掲げた画像を作成するために使った彗星のスタック画像です。
PIの"ImageIntegration"で"PixelRejaction(1)"の"RejectionAlgorithm"を"Winsorized Sigma Clipping"とし、"PixelRejaction(2)"の"Sigma low:4.0","Sigma higt:0.0"としスタックしています。
この画像では何とか予報方向に尾も見えている感じで、更に反対方向にアンチテイルも見えるよう気がしますが ・・・ チョット心眼で見た?

 恒星・彗星スタックする作業手順に問題があるのか、恒星も彗星も止まって綺麗に見えるのですが、幾らかのディティールが失われてしまっているようです。
私のPIを使った恒星・彗星スタックの作業手順は以前の11/21の記事で紹介しました。
その中で多くの画像から彗星像だけの引き算をバッチ処理する方法も12/03に紹介しました。
ところが今回、バッチで彗星無しの恒星画像作成を行ったところ、薄雲の通過などで僅かに変化するバックグランドの明るさの変化から、出来上がった恒星画像がバラバラになっていました。
充分に彗星が消えていなかったり、コマは消えているが核が残っているものなど色々ありました。
バッチ処理は便利ではありましたが、それで作った恒星画像には彗星核の残りカスやコマ周辺に不均等なバックグランドの落ち込みが見られて使い物にはなりませんでした。
結局、彗星画像の引き算は"PixelMath"に書込む彗星ファイルの係数を1コマづつ調整したり、残った核を"CloneStamp"で消したりという作業からは解放されませんでした。
 未だ、12/15に3種類のカメラレンズで撮影した46PとM45のツーショット画像が未処理のまま残っています。
月も明るいし、暫くはボチボチ処理します。

冬の富士 2018 Dec. 18

冬の富士_20181218
 一昨日に降った雪で、富士山の5合目まで白く輝くようになりました。
昨晩強く吹いていた西風も多少穏やかになり、真っ青な空が広がっています。

清水港パノラマ_20181218
 冬らしい気候が訪れた感じで、これならば富士山周辺や伊豆周辺のGPV予報も安定してくるでしょうか。
先週は撮影のための遠征が連続していて寝不足が続いていましたが、ようやく夜の就寝ができるようになりました。
暫くは溜まった画像の処理をして、月のあるうちは星景写真の撮影に南伊豆へ出かけようかな。

ふたご座流星群 2018

 ふたご群は年末恒例行事。
今年の極大は12/14の晩ということで、夜半前に月も沈みます。
天象条件としてはまずまずですが、気になるのはお天気です。
最近の遠征では4連続敗退ということで大変不安のまま当日を迎えました。
富士山周辺で×2、西伊豆で×2となっています。
夏からの信州方面での連敗を含めると、それはもう悲惨です。
 今回は、例によって前日までのGPV予報によるガリバーは一晩中快晴の筈ですが ・・・ これで何度泣かされてきたのか。
遠征地に向かう途中で既にガリバーに到着したYさんより、諦めて朝霧に来ているとの連絡を受けました。
そこで朝霧に向かうのですが、途中の富士市内で小雨に降られるという状態でした。
朝霧に到着すると朝霧も無理そうなのでもっと北上するということになり、既に16時を過ぎているのですが急遽八ヶ岳の西方面へ撮影場所を変更します。
甲府付近でも曇り空でしたが、目的の北杜市に到着すると ・・・ うーん、快星でした!

Gemmined_AllSkyCamera_20181214.jpg
ふたご座流星群2018(全周)
2018年12月14日22時49分~24時00分 / 30秒露出×選択11コマ
CANON EF8-15mmF4L FISHEYE USM + Lee No.2 + キャノンEOS6D(SEO-SP4,ISO3200)
VixenGPD+SS2000PCにてP-PEC自動運転
 何時もの全周魚眼による比較明合成です。

Geminids-14mm_20181214.jpg
ふたご座流星群 2018(超広角)
2018年12月15日01時07分~02時00分 / 30秒露出×96コマ
ROKINON SP14mmF2.4(STOP2.8) + キャノンEOS6D(SEO-SP4,ISO3200)
 こちらは超広角8K対応というROKINON-SP14mm(=Samyang-XP14mm)レンズです。

 今年のふたご群は昨年に比べて大変活発だったという印象です。
Yさんとは昨年のガリバーでもご一緒したのですが、同じ意見です。
兎に角、飛び始めると数個くらいは連続でというのが見られました。
ピークでは数十HRは十分に超えていたように思います。
 全周と超広角レンズを比較すると、やはりFの明るい超広角の写りが大変良い感じです。
全周魚眼の画像を見ると「ウワーッ!」と叫んだはずの流星が「この写り?」という感じです。
それに比べて超広角は「オリオン方向は何故か飛ばんな?」と思いながら露出したのに、上りの画像を見ると「おおっ、結構写っていますねえ!」という感じ、解っていただけますでしょうか。
この日は久々の星空でしたので46Pの撮影もあって、カメラが2台では辛かった。
早くEOS Rの導入を考えたいのですが、もう1年位は我慢することになりそうです。

IC1805 & IC1848 2018 Dec. 10

IC1805IC1848_20181210-2.jpg
IC1805 & IC1848
2018年12月10日20時16分~22時19分 / 5分露出×24コマ
BORG77EDII_F4.3DG(D77mmFL330mm) + IDAS LPS-V4 + キャノンEOS6D(SEO-SP4,ISO3200)
VixenGPD + SS2000PCにてP-PEC自動運転

 少し季節外れの対象ですが、46Pを追いかけて行っての待ち時間に撮影したハート&ソウル星雲です。
久々にLPS-V4を使ったのですが、別の対象では変なゴーストが出て使えませんでした。
今晩は晴れそうなので、問題のあった対象をLPS-D1で撮り直してみます。
発生するゴーストは大変淡いので、帰宅して処理をしないと現場では判りませんので厄介ですね。
雪の便りが届くと出撃は空の明るい朝霧になってしまうので、光害対策でLPS-D2を手配しました。

Comet Wirtanen(46P) 2018 Dec. 10

 新月過ぎてやっと晴れたのでガリバーで話題の彗星を見てきました。
何となくぼんやりとした空でしたが、双眼鏡では直ぐに大きく広がったコマが、そして位置さえ分かっていれば肉眼でもぼんやりと見えます。(チョット目を逸らして)

Comet-Wirtanen(46P)観望_20181210
 この後撮影する予定でベーカーシュミットカメラを準備したのに ・・・ 何故か雲が湧いてきて見るだけで終わった。orz

師走のガリバー_20181211
 46Pが西に沈むころには雲も晴れて透明度も上がって、しかもシンチレーションが穏やかな空になりました。
結局、既に西に傾いた冬の星雲星団や春の銀河を撮影して引き上げてきました。
あ~あっ、早く46Pの尻尾を捕まえたい。

既に双子群の明るい流星が結構流れていました ・・・ 14日が楽しみですね。
プロフィール

voyager_camera

Author:voyager_camera
小惑星観測屋崩れの三流天体写真家です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に努めています。天文雑誌などのフォトコンには怖くて応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
mail:y-osima@r.sannet.ne.jp

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