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国際宇宙ステーションの撮影

ISS_20180228.jpg
 先日、月光天文台を訪れた際にカメラレンズの手持ちでISSを撮影するというイベントを某所から提案されたという話でした。
私も何度か太陽や月とのツーショットを得るために待ち受け撮影を経験していますが、本当に手持ちでISSが撮れるかな・・・?
NORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部:最近はアメリカ戦略軍 宇宙統合機能構成部隊 統合宇宙作戦センターに代わったらしい)から得たTLE(Two Line Elements)を使って自動追尾できる架台に載った望遠鏡で撮影するなら可能であることは解りますが、私には手持ち撮影でISSの形が解るレベルまで分解した画像を得る自信がありません。
そこで周辺にある有り合わせの機材を寄せ集めて、今朝ほど撮影に挑戦しました。

ISS撮影システム_20180227
 これは撮影に使った機材です。
何時も月面や惑星撮影に使う20cmのシュミットカセグレンを70mm双眼鏡用のビデオ雲台に載せてカウンターウェイトを取り付けました。
カメラはスナップ専用に使っていたオリンパスOM-D E-M10Mark2です。
このカメラはボディ側に手振れ補正機能がついていますので選んだのですが、専用レンズ以外の光学系をマニュアルで使用する場合は、その焦点距離を予め登録します。
残念なことに最大が1000mmまででしたので、結局手振れ補正OFFで使用しました。
ISSの明るさは上弦の月と同じくらいの露出で適正であることがこれまでの待ち受け撮影の経験から解っていました。
望遠鏡の分解能やカメラのピクセルピッチなどから考えて、望遠鏡を停止した状態では1/2000秒くらいのシャッターを切りたかったのですが、色々悩んだ挙句にISO3200で1/1250秒で撮影することにしました。
事前に木星を導入してピントを合わせましたが、2000mmのマイクロフォーサーズカメラモニターではガリレオ衛星がバッチリ見えていますし、撮影画像から木星本体の縞模様も解ります。
このようなカメラモニターを見ながら高速で移動するISSを手動追尾することはまず無理ですから、左手にカメラのリモートケーブルを持ち、右手でパン棒を掴み、右目でファインダーを覗きます。
 ISSの出現時刻は解っていたものの、地球の陰から突然木星位の明るさで現れます。(ちょっと慌てた)
実際に手動追尾をやってみると、ファインダーの中のISSは結構な速度で移動するので、とても十字線上に留めておくことなどできませんでした。
途中からは、動く方向を見定めてISSの少し先に通過する辺りへ望遠鏡を向けて、十字上を通過する瞬間に連写するという方法の繰り返しにしました。
 事前のセッティングで三脚の1本をISSの最大高度を通過する方位の反対側に合わせて、その脚を縮めて鏡筒が天頂付近まで向くように水平軸を傾ける予定でした。
この日の通過予報最大高度は74度だったのですが、三脚の傾け設定を忘れたために最大高度通過でISSを追跡できませんでした。
最も接近して大きく見えている場所で撮影できないとは・・・トホホ。

 今回は一週間ほど前から腰の調子が悪かったのですが、無事に乗り切れました。
事前準備についても色々と問題点が見えたので、次回はもう少しちゃんとした画像を得たいものです。
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月齢12.0

 少しづつ春らしい空になってきたようで、昨晩の撮影は短時間でしたので防寒着なしで済ませました。

月齢120_20180227
2018年02月27日23時10分~23時20分 / 12コマモザイク
MEADE LX200 EMC(D203mmF.L.2000mm) + VIXEN-R200SS ComaCorrector3 + ASI174MC
Gain=160 / Shutter=2.00ms / Limit=30 Seconds / 29FPS-870コマ(25%スタック)
VixenGPD赤道儀にて自動運転
AutoStakkert! 2.6、ImageCompsiteEditor、PixInsight他にて画像処理

 月面の全体撮影はカラーC-MOSカメラの動画をスタックした後モザイクするのですが、何時も画像復元処理をする前にRGBの各プレーンの位置調整をします。
Gに対してRやBは1~2ピクセルほどXY方向にスクロールしていますが、それでも画像復元を行った後のクレーター周辺に赤のフリンジが残ったりします。
あまり気になる時は1ピクセル以下の調整を行うために、画像解像度を2~3倍に上げて位置調整を行って元のサイズに戻すなど、結構手間をかけるのですが、それでも満足が行かないこともあります。(イメージが暴れているときの画像など)
今回は驚くほどスンナリと処理でき、クレーターやリムに赤フリンジが全く見られなくスッキリとした画像に仕上がりました。

 このくらいの月齢では明暗境界線付近に嵐の大洋が広がって、小径の望遠鏡で眺めるときはクレーターが少なくて一見面白みに欠けます。
比較的高分解能な画像ではアリスタルコスの北東領域やリュンカー山のような僅かな盛り上がり、ケプラー付近のドーム、大洋のあちらこちらに見られる谷が興味深いですね。
この晩はじっくりと拡大撮影したかったのですが、翌朝のISS撮影があるので月面全景を撮影したところで撤収しました。

上弦の月

 春分も近づいて、上弦の月が空高く昇る季節になってきました。
まだまだ寒い日が多いのですが、昨夕は風も無く何やら春めいた感じが
あったので、久々に高分解能の月面が撮影できるのではないかと・・・

月齢075_20180223-2
月齢7.5
2018年02月23日19時50分~19時59分 / 8コマモザイク
MEADE LX200 EMC(D203mmF.L.2000mm) + VIXEN-R200SS ComaCorrector3 + ASI174MC
Gain=200 / Shutter=2.50ms / Limit=30 Seconds / 29FPS-870コマ(40%スタック)
VixenGPD赤道儀にて自動運転
AutoStakkert! 2.6、ImageCompsiteEditor、PixInsight他にて画像処理
 うーん、今までよりは良さそうです。
全体を撮影するには不足ないイメージです。

雨の海_20180223
雨の海
2018年02月23日20時19分~20時46分 / 5コマモザイク
MEADE LX200 EMC(D203mmF.L.2000mm) + BarlowX2 + CelestronNo.25(R60) + ASI290MM
Gain=300 / Shutter=4.00ms / Limit=30 Seconds / 54FPS-1620コマ(25%スタック)
 拡大撮影に移ってみると、どうも思ったほどイメージは良くありません。
カーリング女子の準決勝(日韓戦)を見ながら待ちますが、時間とともに更に悪くなってゆきます。
結局、負け試合が決まってしまったので、私も撤収しました。
(雨の海なんか撮影するので負けたの鴨)

夕月

 夕方に風が治まると、何やら春の宵を感ずるのですが、気流はまだまだ冬のようです。

月齢043_20180220
月齢4.3
2018年02月20日17時59分~18時05分 / 5コマモザイク
MEADE LX200 EMC(D203mmF.L.2000mm) + VIXEN-R200SS ComaCorrector3 + ASI174MC
Gain=240 / Shutter=3.50ms / Limit=60 Seconds / 31FPS-1860コマ(20%スタック)

月齢053_20180221
月齢5.3
2018年02月21日19時11分~19時17分 / 5コマモザイク
MEADE LX200 EMC(D203mmF.L.2000mm) + VIXEN-R200SS ComaCorrector3 + ASI174MC
Gain=200 / Shutter=4.00ms / Limit=60 Seconds / 29FPS-1740コマ(25%スタック)

オリオン大星雲と春の銀河

 2/13の朝霧高原では、暫く使っていなかった25cmF8RC鏡筒を引っ張り出しました。
今回は笠井トレーディングで購入したRC用0.75Xレデューサー・フラットナーを取り付けて、F6によるテスト撮影です。

M42_20180213.jpg
M42
2018年02月13日20時40分~22時01分
AT10RCFX0.75Reducer-Flattener(D250mmFL1500mm)
EOS6D-SEOSP4,ISO1600,10分X6,1分X6,6秒X6
もう季節遅れなのですが、先ずは夜半前の腕慣らしということで・・・
この画像では解り難いのですが、35mm版では周辺減光が目立ちます。
フラット処理の残りが僅かにみられて、あまりきつい処理はできませんでした。
周辺の輝星にはクワガタのアゴのようなゴーストが発生しています。
もっと明るい星の周辺には改造DSLRに見られる格子状のゴーストも見られます。
このレデューサー・フラットナーを使うときはもっと小さなチップのカメラを使った方が安心できそうです。

しし座銀河団_20180213
しし座の銀河群(M65,M66,NGC3628)
2018年02月13日23時33分~26時04分
EOS6D-SEOSP4,ISO1600,10分X15
 自宅へ戻ってからフラット作成したのですが、フラットナーの回転方向の設定が少しずれたようでうまく除算できませんでした。
面倒ですがライト画像から疑似フラットを作成して処理しています。

NGC46314656_20180213.jpg
NGC4631&4656_20180213
2018年02月14日02時31分~05時02分
EOS6D-SEOSP4,ISO1600,10分X15
 同じく疑似フラットで処理しています。
少し色味に欠けますね。

パンスターズ彗星(C/2016 R2)

 今年の初遠征は2/13の朝霧でした。
正月明けには何やら複雑な尾が伸び始めたのですが、時期を合わせたように風邪でダウンしたまま新月期を過ぎてしまって、気が付けがもう2月です。
遅ればせながら撮影をと思ったのですが、予定していたBORG鏡筒を忘れてしまい、結局135mmで誤魔化しました。
画面中央から東(左側)に尾を伸ばしているのが解りますでしょうか。
プレアデスとのツーショットですが、もう旬を過ぎて萎んでしまいましたね。

C2016R2M45_20180213.jpg
2018年02月13日19時56分~20時26分 / 1分露出×29コマ
キャノンEOS6D(SEO-SP4,ISO3200)
Rokinon 135mm f/2.0 ED UMC (絞りF2.8)
VixenGPD+SS2000PCにてP-PEC自動運転

下弦の月と国際宇宙ステーション

 月光天文台の太陽望遠鏡を拝見してから、スタッフルームで雑談をしているときに、ISSを望遠レンズの付いたカメラで手持ち撮影するイベントをやるとかやらないとかという話題になりました。
そこで昨日撮影したという画像を拝見して帰って来たのですが・・・そういえば最近やらなくなったISSの日月面通過を思い出して、昔伊豆市まで出かけて撮った画像を引っ張り出してみました。

ISSと下弦の月_20091011-052823JST-s
Long:-139.013138deg
Lati:+34.919879deg
Hight:452m
Date:2009 Oct. 11
Time:05h28m23s(JST)
Distance:357km
Telescope:VixenVMC260L+Reducer(D260mm/FL1860mm)
Camera:CanonEOS5DMark2(modifyed)
ISO:1000
Expo:1/2000s

ISSの写っているのは1コマですから、月もFL1860mm/ISI1000の1ショット画像でザラザラしています。
この時はRAW画像を13コマ連写していたので、それらの月画像をスタックして画質改善してから、ISSをもとの位置に置いて明比較合成、画像復元してみました。
最近マイブームになっている月面の色強調も入れて処理したので、ISSもカラフルになりました。

 このISSと日月面通過は、事前にCalskyの予報を見て出かけるので、撮影は完全な待ち受け撮影です。
昨晩、朝霧高原でもISSの通過が見られましたが、私も試しにISSのみの拡大撮影をしてみようかと考えています。
流石にいくら手振れ補正付きとは言え、望遠レンズの手持ち撮影ではなく、SC20cmF10直焦点をビデオ雲台に載せて何とかならないかと目論んでいますが・・・お見せできるのは何時になるか。

月光天文台の太陽望遠鏡

 久々に太陽黒点が現れているので、去年の秋から見学に行こうと思っていた月光天文台の太陽望遠鏡を見てきました。

月光・太陽望遠鏡_20180214-0
4階のカフェからベランダに出ると、北側には富士山が出迎えてくれました。

月光・太陽望遠鏡_20180214-1
南側を見ると太陽望遠鏡の納まったドームです。

月光・太陽望遠鏡_20180214-2
ドームの入り口から見た五藤光学製20cmクーデ望遠鏡です。

月光・太陽望遠鏡_20180214-3
制御盤はエルデ光器とのことです。

月光・太陽望遠鏡_20180214-4
赤道儀の極軸南端には黒いBOXが置かれています。
中には太陽像を下に投影するためのミラーとカサイトレーディングの名の入ったフラットナーと思われるレンズが置かれていました。
更に奥には、ミラーを回して光路を後ろに変更して分光画像を撮影できるようにC-MOSカメラが置かれていました。

月光・太陽望遠鏡_20180214-5
1階の玄関の横にあるサンフェースという部屋の太陽投影台から見上げた様子です。
3階に置かれた光路中に差し込む鏡筒が見えています。
筒の先端にはミラーが付いていて、対象天体(月や金星など)を水平姿勢で直視することもできるようです。

月光・太陽望遠鏡_20180214-6
台に投影された太陽黒点(2699群)です。
イメージが悪くてリムがぐにゃぐにゃしています。
昼に自宅で太陽の撮影をしてから出かけてきたので、イメージの悪いのは覚悟していたのですが・・・
オマケに、館内の暖房が投影光路の空気を乱すので、そのモヤモヤも重なってスッキリしません。
館内のエアコンを切ればよいのですが、それも難しいでしょうね。
この辺は何か対策を考えたいところです。

続々)太陽黒点2699群

 2699群の続報です。
相変わらず昼間は風が強く、イメージも良く無いので黒点部の詳細拡大が得られません。

Sun-G_20180213-111049-111213-2.jpg
太陽面(2コマモザイク、疑似カラー)
2018年02月13日11時12分~11時12分JST~60秒 / 6360コマ中5%合成
Kenko SE120L(D120mmF.L.1000mm) + AstroSolorFilter + Meade Series4000 No.58(G520) + ASI178MM

SunHa_20180213-115302.jpg
Hα光による2699群(疑似カラー)
2018年02月13日11時53分JST~20秒 1637コマ中20%合成
Kenko SE120L(D120mmF.L.1000mm) + DayStar-QUARK + ASI174MM

続)太陽黒点2699群

 今日は昼に曇ってしまったのですが、その直前に白色光による太陽面を撮影しました。
その後、Hα光の準備もしたのですが曇られました。

Sun-G_20180210.jpg
太陽面(4コマモザイク、疑似カラー)
2018年02月10日11時19分~11時22分JST / 30秒 / 900コマ中10%合成
Kenko SE120L(D120mmF.L.1000mm) + AstroSolorFilter + Meade Series4000 No.58(G520) + ASI178MM

 今日はカメラを変えて4コマモザイクを狙ったのですが、何時ものツールではうまく合成できませんでした。
結局、手動でのシフトと明るさの調整だけで合成したのですが、あまりうまくゆきませんでした。
プロフィール

voyager_camera

Author:voyager_camera
小惑星観測屋崩れの三流天体写真家です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に努めています。天文雑誌などのフォトコンには怖くて応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
mail:y-osima@r.sannet.ne.jp

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