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月光天文台新館プレオープン

20170722_新館全景-月光プレオープン
 梅雨も明けた7/22(土)に伊豆半島付根の箱根山麓、静岡県田方郡函南町にある月光天文台の新館がプレオープンしたというので出かけてきました。
この日は新月期の週末ということもあって、お天気が良ければどこかに天体写真撮影に出かけようと考えていたのですが、静岡近隣ではどうも夜は晴れそうにありませんでしたので、何時もの星仲間と月光で落ち合ってから夕方には三日後に迫った土用の丑の日に合わせて、三島でうなぎを食べることにしました。

20170722_旧館と新館-月光プレオープン
 到着時はお天気も良かったので、中へ入る前に先ずは周辺をぐるっと回ります。
手前が天文台の旧本館(2階)で奥が新館(4階)です。
旧本館のドーム何には現在もニコン20cm屈赤が収まっています。
何時もなら晴れているのでシャッターが開いて太陽投影を行っているはずですが・・・
新館の奥にある白いドームは旧本館の奥にある第二観測所棟に載っていたものを移設したのです。
新館の手前にあるのが太陽望遠鏡(五藤20cm屈赤クーデ)用ですが、残念ながら望遠鏡は9月にファーストライトを迎えるとのことです。
これがプレオープンの意味ですね。

20170722_屋外富士山展望台-月光プレオープン
 敷地の西側には富士山展望台が設置されています。
双眼鏡の向いている方向に富士山が聳えている筈で、冬なら毎日見えますがこの日は富士山が雲に覆われていました。

20170722_ミニ遊園地-月光プレオープン
 敷地の東はちょっと小高くなっていて、遊具が設置されていました。
藤棚の下にベンチが置いてあり、涼しい風が流れていましたが・・・やっぱりこの日は暑かった。

20170722_玄関-月光プレオープン
 愈々、エアコンの効いた新館玄関を入りましょう。

20170722_1F場内案内図-月光プレオープン
 入ってすぐに館内案内図がありました。
2Fがジオワールド(地学資料展示)、3Fがコスモワールド(天文資料展示)、4Fがムーンライトカフェと観測室になっています。

20170722_1Fサンフェイス2-月光プレオープン
 更に進むと受付になりますが、その手前の左側に4階まで吹き抜けのサンフェイスと名付けられたスペースがあり、円形のベースが設置されていました。
ここには4Fの太陽望遠鏡によって太陽像(白色光球面)が投影されるはずですが、この日は直径2mのプリントが貼られていました。
プリントは先年に見られた巨大黒点を含んだ画像で、どうもファーストライトまでの間の暫定展示で、五藤光学から頂いたプラネタリウム用資料らしかったです。

20170722_1F受付前お土産店-月光プレオープン
 更に進むとお土産用の化石や天文グッズが並んでいました。
地元の小学校はまだ夏休み前の筈ですが、14時からのプラネタリウム投影を待つ間に色々見ている親子が何組かいました。

20170722_1Fこよみコーナー-月光プレオープン
 更に奥へ行ってみると、月光天文台が製作してきた天文カレンダーに関する展示があります。
また更に奥へ進むとプラネタリウム入口との間のドームウェイというスペースがあります。
ここはミニキッズルームのようになっていて、早速ブロック遊びをしている親子がおりました。
そういえば案内図には哺乳瓶のような絵が描かれていましたが・・・
その隣のトイレはバリアフリーでおむつ交換台付きの物も設置されています。
 ざっと1Fだけを見たところですが、旧本館を知っている人にとっては、どうも隔世の感がありますね。
受付で話を訊きましたところ、1Fのフロア内は無料で入場でき、2Fより上は受付で入場料¥600が必要になります。
また、プラネタリウムの券売機も置かれていましたが、2Fより上階を利用せずにプラネタリウムのみの見学も可能です。
9月からは太陽望遠鏡が稼働しますので、玄関を入って太陽投影を見学してお土産のグッズを見るだけでしたら無料でOKということらしいです。
ここのところ無黒点の日が多いのでどうなりますか・・・サンフェイスではただの白い円が表示されているだけになると寂しいですね。
受付を済ませると青いテープを手首に巻かれました。
これを巻いているとプラネタリウム以外は閉館まで出入り自由なのだそうです。

20170722_2Fジオワールド-月光プレオープン
 2Fへあがるとジオワールドです。
旧本館の地学資料館を移設したのですが、例によって元台長の五味さんによる手作り感一杯の展示です。
解説も相変わらずマニアックなお話満載で、いいですねえ。
私はこの手の知識が殆ど無いのでチンプンカンプンですが。(笑
部屋の奥にはコスモシアターというスペースがあって、この日はずーっとNASAや国内の研究機関で公開している天文画像が次々と映し出されていました。(涼しくて居眠りしそうでした)
出口には、お子様だけにプレゼントされる恐竜の模型みたいなものが置いてありました。(爺三人組では関係ありません)

20170722_3Fコスモワールド-月光プレオープン
 3Fはコスモワールドということで、天文関係の展示です。
展示は以前と比べてあまり変わり映えはしませんが、まだまだスペースに余裕もあるので、これからもっと充実してゆくことを期待したいところです。

20170722_3F20吋光電子倍増管-月光プレオープン
 これは以前からありましたスーパーカミオカンデで使えれている浜フォトの20inch光電子倍増管です。

20170722_4Fムーンカフェメ1-月光プレオープン
 4Fはムーンライトカフェということで、喫茶ですね。
地元の地理に詳しくない遠くから見えられた方々からは以前より時々要望があり、リニューアルに合わせて新しく設置したようです。
北の窓際の席に座れば富士山を正面に見ながらお茶を楽しめるようになっていますが、この日は見えていません。
私が13時過ぎに行ったときは2組の見学者がケーキ&ドリンクを楽しんだり、持ち込みのお弁当を広げたりしていました。
ここには受付を済ませた入場者しか来れませんが、無料で冷たい麦茶のサービスもありました。
私は昼食がまだでしたので、ホットドッグとアップルジュースを頂きました。
出来ればカレーとかパスタとかが欲しかった、とリクエストしておきましたが・・・。

20170722_4F太陽望遠鏡ドーム-月光プレオープン
 ホットドッグが焼ける間に西側の「天テラス」に出てみました。
南側には太陽望遠鏡のドームが置かれています。
西側は旧本館のニコン20cm屈赤のドームが下に見え、遠くは駿河湾が見渡せます。
北側には富士山も見えるはずです。

20170722_4F神和光器50cm反赤-月光プレオープン
 腹ごしらえが終わったところで、3Fにいました天文カレンダー担当の神田台員に頼んで50cm反赤の観測室を見せていただきました。
1986年神和光器製の望遠鏡はもはやニュートン焦点が利用できなくなり、カセグレン専用になっているとのことです。
一時、架台後部のテール状のカウンターウェイトが外されていましたが、重心がベースプレート外に出て危険であることから元の形に復旧されていました。

20170722_4F50cm反赤用免振装置-月光プレオープン
 望遠鏡のベースは以前の観測所のように独立ピアーを使わず、建物のスラブに直接免振装置を置いて設置しているようです。
大きな地震がが来ても転倒の危険が解消されますが、架台のXY平面上の移動とZ軸周りの回転を抑えていないので、地震発生する度に極軸の再調整が発生するらしいですね。(ひっくり返ったり、ポキッと折れたりしなければ、再調整くらいは問題ないですね)
 ところでこの望遠鏡も五藤光学でリニューアルを検討中とのことでした。
導入時期は未定とこことでしたが、五藤光学はどこのメーカーにOEM発注するのでしょうか気になりました。

20170722_プラ1-月光プレオープン
 ところでプラネタリウムですが、14時からは子供向け、15時からは大人向けの番組が毎日投影されているようです。
この日は時間が無くて投影を見なかったのですが、担当者にお願いして特別に機材を見せていただきました。
今回リニューアルした新館は元のプラネタリウム館(MS-6を8mドームに投影していた)の跡地に建てられています。
現在は12mドームですが、投影機は先年までのMS-10に替えてデジタリウムという機械に変わっていました。
MS-10はコニカミノルタがこの機種の保守部品払底を理由にメンテナンスを停止するのを機にお払い箱になってしまったようです。

 見学を終わって月光天文台を後にしたのは17時前でした。
仕上げは三島のうなぎということですが、予約もしていないし7/25の土用の丑の日前の週末ですから・・・大丈夫かなあ、と思いながら向かったのは緑町の元祖「うなよし」でしたが、駐車場は締められて「売り切れ」の大きな看板が出ていました。
車がもう完全にいなくなっていましたので相当早い時間に完売したようです。
 仕方なくうなよしの前の道を広小路方面へ走って、広小路Pに入車した後に徒歩で「桜屋」へ到着しました。
おおっ、店外の待合スペースが空いていると喜んだのも束の間、案内のおじさんに訊くともうオーダーストップ!
あとは予約者の整理をしているとのこと・・・なんだ、もう受付停止だったんです、アッチャー。
 またまた仕方ないので本町通りを三島駅へ向かって歩き、たどり着いたのが「すみの坊」本町店です。
覗いてみるとあまり混み合っていません。
有り難いことに二階の座敷席にあっさりと滑り込むことができました。
20170722_うな丼-すみの坊
 このお店は数年前・・・もっと前でしたか、経営者だけが変わって店名が今のようになったのですが、元の「本町うなよし」です。
昨年逝かれた天体力学の大家、古川麒一郎先生がお気に入りのうなぎ屋で、何度もご馳走になったお店です。
そういえば沼津に自宅を持っていた俳優の三國連太郎が通ったという話も有名です。(勿論、遭遇したことはありません)
桜屋さんに比べると狭くて本当にうなぎの寝床のようなお店ですが、すみの坊になってからも店内の様子も味も全く変わっていませんでした。
久々の味に大満足して帰ろうとすると、来たときはスキスキだった通路にお客さんが・・・玄関まで、ずーっと繋がっています。
いやーっ、本当に良いときの飛び込みましたね。

 それにしてもうなぎはやはり三島に限る。
これは目黒のサンマのようなものですが、三島には昔から大社の神池に沢山棲んでいたうなぎを三嶋大明神の使者として崇めたという話もあるようです。
どこで神の使いを食べるようになったかは不明ですが、東海道の箱根越をする、または終えた旅人が精を付けるために食べるようになったと聞いたような記憶もあります。
 更にうなぎを食べるなら「うな丼」に限ります。
しかも瀬戸物茶碗はご飯が冷めるのでいけません、これも「塗り椀」に限ります・・・と拘ったところで、こうやってうなぎを食べに来れるのは年に一度かな?
次に来るまで、決してスパーの中国産などには浮気しません。
ただただ「来年も来れますように!」と祈りながら、久々の「うな研」を終了して家路につきました。

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朝方の月面

霧の浅瀬付近_20170715
霧の浅瀬付近
2017年07月15日03時48分~04時00分 / 9コマモザイク
MEADE LX200 EMC(D203mmF.L.2000mm) + VIXEN-R200SS ComaCorrector3 + #23R-Filter + ASI178MM
Gain=350 / Gamma=100 / Shutter=3.50ms / Limit=60s / 856コマ(10%スタック)
VixenGPD赤道儀にて自動運転
AutoStakkert!2.6、PixInsight1.8、PhotoShopCS6にて画像処理

 少しはイメージが良くなってきましたので、金曜日の晩は前回の成果が納得できなかった土星を撮影しようと思っていたのですが曇ってしましました。
翌朝3時に目が覚めると月光がベランダを照らしていましたので、慌てて望遠鏡を引っ張り出しました。
下弦前の月は例によって上階のベランダに引っかかって、3時半ではまだ望遠鏡口径の半分くらいしか光が当たっていません。
もう天文薄明が始まっていますので空はどんどん明るくなってきます。
3時48分にはベランダによるケラレを無視して撮影を開始しました。
赤フィルターを入れていますがやはりコントラストが悪く、全体にモヤのかかったようなコマを無理やりモザイク合成。
比較的イメージが良かったのですが・・・もう少し条件の良いときに撮りたい。
やっぱり居住環境を改善しないとこれ以上ベランダ観測の品質アップは難しいかしらん。

久々に大きな黒点

Sunspot2665_20170714_140137JST.jpg
2665黒点群のHα画像(疑似カラー)
2017年07月14日14時01分JST~20秒297コマ中10%合成
Kenko SE120L(D120mmF.L.1000mm)+DayStarERF(YG530)+DayStar-QUARK(0.5Å)+ASI174MM
VixenGPD赤道儀にて自動運転
AutoStakkert!2.6、PixInsight1.8、PhotoShopCS6にて画像処理

 久々に大きな黒点が発生しました。
この2665群は既に西に傾いていますが、7/14の金曜日に撮影したものを処理してみました。
この日は午前中から青空が広がって、まるで梅雨明けしたような空でした。
自宅のベランダから撮影しようとすると、この時期は階上のベランダが邪魔して14時くらいにならないと太陽が顔を出してくれません。
暑い時期は午前中の涼しい時間帯の方が地面が温まっておらず気流状態も良く、観測者も楽なのですが・・・
画面右側が西で、白色光では西側の黒点が大きく見えていますが、双極をなす東の黒点は小さくにしか見えません。
Hα光で見ると東側が明るく輝いていました。
SpaceWeather.comのニュースでは、14日の02h09mUT(11h09mJST)にはM2クラスのフレアが発生しているようです。
この画像はその3時間後に撮影していますが、まだその名残が残っていたのでしょうか。
両者の間には活動型のプロミネンスが黒い条として何本も伸びています。
今期の太陽活動は南半球での黒点発生数が少ないようです。
この2665群は南緯5度くらいで、久しぶりの南半球に発生した大きな黒点ですね。
 東海地方はまだ梅雨明けではないので、この日は一時的に梅雨前線と一緒に偏西風の流れが北へ上がったため、上空の気流も穏やかだったようです。
地上は34℃もありましたので画面はゆらゆらでしたが、最近になくディティールが見えていました。
プロフィール

voyager_camera

Author:voyager_camera
小惑星観測屋崩れの三流天体写真家です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に努めています。天文雑誌などのフォトコンには怖くて応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
mail:y-osima@r.sannet.ne.jp

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