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続)APフォトガイダーのPECテスト

APフォトガイダー+ミニボーグ50

 土曜日の夜は富士山から伊豆方面のお天気が悪そうだったので、またしても八千穂高原まで行ってきました。
今回はガイド鏡をもっと小さくして、オートガイドスピードを対恒星時0.2×まで下げてみました。
写真はミニボーグ50(FL250mm)です。
お陰でPHD-GuidingV2のキャリブレーションの各方向でのステップが22まで増えてちゃんと学習できるようになったようです。
先ずは追尾速度が恒星時でPECなし状態のグラフをご覧ください。

恒星時駆動のピリオディックモーション

次はキングスレートのときのAPフォトガイダーのピリオディックモーションです。

キングスレート駆動のピリオディックモーション

上のグラフはどうも恒星時とキングスレートが入れ替わっているのではないかと色々チェックしたのですが・・・
テストに使ったガイド星は、赤道付近で子午線付近のものを選んで使っていますので、ほぼ恒星時駆動で追尾速度が丁度よいということでしょうか。
大気下の星の日周運動は大気差の変化によって速度が遅くなります。特に時角が大きく高度が低いところで顕著ですが、全く速度低下しない場所があります。
それは子午線通過時です。但し、極軸が大気差に影響されない極に向いている場合に限ります。実際には極望を使って大気差で浮き上がった見かけ上の極に赤経軸を向けていますので、子午線上でもガイド星の動きは恒星時ではなくなります。この場合、赤道よりも北側では望遠鏡の駆動速度が恒星時速度よりも早くなったようになります。(ガイド星が東にズレて行く)赤道よりも南側では逆にガイド星が西にズレます。
オートガイドしてしまうとこの辺の基準追尾速度なんか恒星時でもキングスレートでも、多分太陽時運転でも関係ないのですが、ノータッチガイドしようと思うと結構気にしないといけないのは面倒ですね。
 結局よく解らんまま、追尾速度をキングスレートにした状態でオートガイダーによるPEC学習を行いました。
その結果が以下の画像です。

キングスレート駆動時のPEC学習

 PEC学習は特に問題なく終わりました。今回は1周期(10分)で止めています。
そして以下が、キングスレート駆動中にPEC再生運転しているときのグラフです。横軸幅は全部で800秒になっています。600秒付近で開始位置まで戻っています。その間のPV値は8秒角(±4秒角)程度と大分PMが解消されています。
ただ、600秒を超えたあたりから同じパターンを繰り返さずにドンドンずれていっています。やっぱり、基準駆動速度と空の方向の影響を受けますね。この辺は前記のように、オートガイダーのようにはゆきません。

キングスレートでのPEC再生

ついでに、恒星時駆動に替えた状態でPEC再生した状態のグラフを以下に掲げます。
アレレ、やっぱり最初のPMグラフは恒星時とキングスレートを取り違えているのかな???

恒星時駆動でのPEC再生

 ということで、この日のテストは前回のようなことも無くほぼ満足の行くものでした・・・・・・
と終わりたかったのですが、一応テストが終わってからガイド鏡を外す際に一度STARBOOK-ONEの電源を落とし、再度電源を入れてみました。PEC再生を指定しようとしたら「データがありません」って、消えています!!!
あわてて取説をマジマジと見ると、46ページ・・・文章の終わりのPECのショウキョの仕方のところに「(電源を切っても消去されます)」と書いてあります。・・・電源を切ればデータが消えるならショウキョのコマンドなんか不用でしょ!!!
 って、またやっちゃいました。
PECはスカイセンサー2000PCと同じく、電源を切っても保持されるものとズーッと思い込んでいました。
違ったんですね・・・どうしよう。完全に目算が外れました。
「ガイド鏡やオートガイダーを使ったPEC学習を毎回するくらいなら、そのままオートガイダー使ってるでしょ。大体取説にあるように十字線付ガイドアイピースで10分間も手動学習なんかしますか?・・・私は年寄でもう出来ません、ガイドアイピースも持っていませんから!」と、一所懸命取説にツッコミを入れている自分にがっくり、ガックリ、orz

 この晩は雲も露も多かったのですが、朝は良い天気でした。

小海町うから見た八ヶ岳連邦
帰り道、松原湖高原スケートセンターと八ヶ岳を一望できる場所からパチリ・・・でした。
あーっ疲れた。

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今年初の八千穂高原でAPフォトガイダーのテスト

20150418八千穂高原・全天
EOS6D-SEO-SP4+EF8-15魚眼ズーム(f8mm/F4.0)、ISO3200、120秒露出(天文薄明開始10分後)
APフォトガイダーにてノータッチガイド

 4/17の金曜日は会社をお休みにして八千穂高原へ出かけました。
久しぶりのお天気が期待できましたのでワクワクしながら昼過ぎに出発しました。
国道52号線は新東名高速の新清水ICの山梨県側が事故による全面通行止めでちょっと焦りましたが、何時もは走ったことの無い迂回路を通って最小限の時間ロスで現地に17時過ぎに到着できました。
 誰もいませんが早速系外銀河の撮影機材とAPフォトガイダーを組み立てて暗くなるのを待ちます。
ドンドン雲が増えて、暗くなってきてもなかなか極軸のセットが出来ません。長野県全域に濃霧注意報が出ていてチョット嫌な予感がしましたが、19時には快晴になってくれました。うーん、日頃の行いが良いのです。 v(^o^;)
 ところが系外銀河を撮影する予定だった中華製架台(AZ-EQ6GT)が完全就業拒否です。ウーン、やっぱり日頃の・・・
以前から時々フリーズしていたのですが、この日はまるでいけません。もしかして接続ケーブルの不良かと思って持ってきたLANケーブルに替えてみましたが状況は改善しませんでした。結局、コントローラーの異常ということが決定的になったのでさっさと機材を撤収して、APフォトガイダーのテストに集中します。

AP-TEST1.jpg
 APフォトガイダーにRC25cm用ガイド鏡をセットしました。望遠鏡とウェイト用ガラクタの総重量は5kgですが、やはり多少ぶらぶらします。カメラレンズの撮影専用ならOKですが、8cmクラスの屈折望遠鏡での観測用架台としては多少強度不足かもしれません。まあ、赤緯体がカメラ取付用のアリガタですから仕方ありません。
 極軸セットですが、AP用極望は大変使いやすいです。従来ですと日付、時刻、水平器をセットしますが、それらが不要で、しかも北極星の他2星を使ってのセットはかなり精度が高そうです。実際、ノータッチガイドで撮影した30mmレンズでの2分露出撮影の画像を15枚重ねてみましたが、殆どスタックする基準星が画面上でずれません。
ちょっと言わせていただければ、極望の接眼レンズを覗くと周辺画像が多少崩れますので、北極星以外の2星と設定パターンをきっちり合わせる時に少々見難いかも。
 APフォトガイダーは架台+三脚で5.4kgと軽いので、ちょっと横から力を加えると全体がずれます。特に砂利地では何か錘が必要です。今回はバッテリーを高度調整ネジにぶら下げたので多少安定しました。
 望遠鏡(FL625mm)にQHY5L-Ⅱを取り付けてコントローラーのSTARBOOK-ONEと接続し、PHD-Guiding2でオートガイド動作を確認します。全く問題無く動作しました。

PEC OFF
 次に、オートガイド信号を出さずにAPフォトガイダーのピリオディックモーションを確認します。PHDのHistory画面のX軸は400ステップです。1.5秒露出で全体が10分表示になるようにしています。Y軸は±16秒角に設定しています。
このグラフから見るとPM(ピリオディックモーション)がPV値で24秒角くらいです。この程度のポタ赤としてはどうなんでしょう、まあ普通でしょうか。ちゃんと極軸設定できれば100mmレンズのノータッチガイドは出来そうです。

PEC REC
 次に、赤経だけ修正信号を出してオートガイドを開始します。その状態でPEC学習を開始しました。APフォトガイダーの極軸ユニットのウォームギヤ比は144:1ですから1周期10分です。2周期(20分)学習しました。時々風で揺れますが、大体PV値で8秒角程度に納まっています。(RMS値で2秒角以下)

PEC ON
 愈々、修正信号を停止して学習したPEC補正を再生してその成果を確認します。それが上の画像です。
ガーン!!!
悪くなっていますよ・・・・・・GPD+スカイセンサー2000PCではこの手で上手くいっているのですが。
何度かPEC学習をやり直してみましたが改善しません。
STARBOOK-ONEのPECはオートガイダーで学習できないのか?
現在メーカーに確認中です。

 ということでAPフォトガイダーのPEC機能のテストも23時過ぎには終了です。
持ってきたタムロンの15-30mm広角ズームとキャノンの8-15mm魚眼ズームで東に昇り始めた夏の天の川を、PEC補正無しのAPフォトガイダーに載せて撮影することにしました。
 丁度その頃仕事上がりから駆けつけたtachiさんが到着し、ビクセンのVSD100F3.0で撮影を開始されます。
ノーマル6Dで撮影されたバンビなどを生画像で見せていただきましたが、針で突いたような星像が画面一杯に広がって、いいですねえ。バーニア付の焦点機構も温度とピント位置の再現性が良いらしく、とても満足しているとのことでした。
鏡筒とレデューサーだけで、私のRC25cm+AZ-EQ6GT一式とほぼ同額になりますのでとても手が出ませんが・・・・・・ヨダレが。
 この日は黄砂が飛来していたようで、標高1600mの八千穂高原としては多少眠たい空でした。
この日の成果は幾つかの問題点がハッキリしたことです。しかし、何も新月期に3時間以上も車で走った遠征先で気が付くことではありませんよね。orz
本日、AZ-EQ6GTの販売店(星見屋さん)から一時貸し出し用のSynScanコントローラーが届きました。
Ver.3.36になっていて、子午線通過時の反転選択機能が追加されているようです。次の新品コントローラーはVer.3.36にします。
voyager camera

APフォトガイダー

AP-1.jpg

 我が家にAPフォトガイダーがやってきました。
暫く前から、海外遠征用の機材を考えていました。
2004年にオーストラリア遠征してから、既に10年を過ぎようとしています。
あの頃は未だ銀塩写真の時代で、ペンタ67+BORG125ED2.8+GPD+SS2000PC+コダックE200のセットで撮影してきました。
まだ、パソコン+オートガイダーは使っていませんでしたので、全て放置ガイドで撮影してきました。
当然、帰ってからフィルムを現像するまで結果は判りません。
しかし、FL350mmで撮影した画像はほとんどが丸い星像を示していて、大変満足な結果を得られました。
今考えても、その成果はSS2000PCのPEC機能がガイドなし撮影での成功の原因だと思っています。
それからズーッと、カメラレンズの撮影ではオートガイダーは使わず、GPD+SS2000PC(PEC)で撮影しています。
 最近、ポータブル赤道儀が流行っていますが、イマイチ手を出す気になれなかったのはPEC機能が無かったからです。
オートガイド機能を持っているものもありますが、それではポータブルではなくなってしまいますよね。
また、つい最近中華製スカイメモSの発売がアナウンスされています。
でもでも、やっぱりAPフォトガイダーを買いました。
■選択理由
1.軽い(三脚込みで5.4kg)
2.PEC、オートガイダーが使える(オートガイダーでPEC学習できる)
3.極望が使いやすい(中華製の旧GPタイプのはもう使えません)
4.USB電源駆動(ノートPCから電源が取れてDC5Vで0.5Aと省電力)

 最近のビクセン製品の値段設定は結構お高くて、昔のように「タカハシと比べるとお手軽に」とはいかないことに疑問も感じていたのですが、兎に角触ってみて解りました。三脚だけを取ってみても、全く素晴らしいい製品です。使い勝手も実に良く考えられていて、しかも軽くてメチャ頑丈です。最近のビクセンはやっぱり好きです。(昔からですが・・・NEWアトラクス、GPD、GPDガイドパック、VMC260L、ED81II・・・考えるとビクセンばっかり買ってきました)
現在の小生のメイン機材はAT10RCF+AZEQ6-GTと中華製です。かなりコスパが高いのは事実ですが、必ず改造しています。その特注部品費用を入れてもタカハシやビクセンよりはお安いのですが、クオリティはやはり低いですね。
 どうも小生は貧乏性なのか、どうしてもタカハシ製品を買う気になれないのです。シグマやタムロンのレンズばかりを選ぶのも同じ理由でしょうかねえ。例えていうのであればどこかの「伊勢えび・鮑入り豪華海鮮ラーメン」なんていうのよりも永福町・大勝軒の煮干だしの「中華麺(\1050)」を選んじゃう・・・というような。

AP-3.jpg
AP-4.jpg
三脚の構造はアトラクス用ジュラポール三脚そのもので、更にロックや先端石突部の作りもいいですね。

 購入は何時も通りヨドバシカメラです。望遠鏡販売店と同じ金額でポイント10%還元で美味しい。
未だ、家の中で組み立てて4月の新月期を待っている状態ですが、早く出かけたいですね。(皆既月食成果ゼロを忘れて)
先ずはオートガイダーを繋いでPEC学習してその放置プレー能力をテストします。
これなら無改造で小生の星景専用、海外遠征アイテムになりそうです。

voyager_camera

コマコレ外しました

月齢11
月齢11
2015年03月31日21時30分~21時52分 / 7.5FPS-30秒中64コマ×27モザイク
ImagingSource DBK41AU02AS(カラーCCDビデオカメラ)
CelestronC6(D1500mmF.L.1500mm)
VixenGPD赤道儀にて自動運転
RegiStax 6、PhotoShop CS6他にて画像処理

 昨晩、突っ込みを受けましたコマコレを外して月齢11の月を撮影してみました。
お天気が崩れ始めていて、時々雲が流れて来ていましたのでイメージは良くありません。
一昨日の画像と同じ処理をして比較しましたが、特に解像度が良くなった感じはありません。
明暗界境線付近が緑っぽくなるのが少し解消された感じがあります。(色収差が発生していたのでしょうか)
お陰で少しスッキリした感じです。
解像度がアップするかは、もっとイメージの良い空でないと判断できません。
もう少しこの状態で撮影を続けてみます。
 コマコレを付けていた理由ですが「銀河を撮影するため」というのは嘘です。
本当はC6+6DでISSの日・月面通過を撮影する際に周辺画質を改善するためです。

 それにしても4月4日の皆既月食ですが、お天気が回復して見られそうですね。
良かった、よかった (^_^; ・・・4/1

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プロフィール

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Author:voyager_camera
小惑星観測屋崩れの三流天体写真家です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に努めています。天文雑誌などのフォトコンには怖くて応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
mail:y-osima@r.sannet.ne.jp

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