新しい観測用バッテリーシステム その4

 観測用サブバッテリーのソーラー&走行充電システムの製作が遅々として進みません。

ソーラー・走行充電システム計画図_20190316
 色々と考えていると次々と仕様変更が発生して、現在の計画図はこんな感じになりました。
前回に比べて充電中の電圧・電流・積算電力などの表示、バッテリー電圧と負荷電流の表示、充電SW、電源SWなどを追加しました。
更にソーラーチャージコントローラーやDC-DCコンバータを同一ケース内に収納し、外部機器(ソーラーパネル、車接続シガーケーブル、サブバッテリー、観測用4連シガーソケット)との接続を端子台経由にすることにしています。

ソーラー・走行充電システム材料_20190318
 そんなこんなで思いつくたびに部品の発注をしていたら、変更に伴って不要になった部品までドンドン増えてきて ・・・ 最後に発注した貫通型端子台の納期が8日で、月末にならないと部品が揃わないことに。

天文観測用電源ブースター外観_20190318

天文観測用電源ブースター内部_20190318
 暇だったので、余ってしまったステップアップコンバータを2個使って、観測用のブースターを作りました。
DC12Vバッテリーに接続して、昇圧電源(13~14V)を4連シガーソケットに配給すると同時に、望遠鏡制御用ノートPC用電源(19V)を作り出すものです。
これでバッテリーから望遠鏡までのケーブル長が伸びても電圧降下を心配しなくて良いし、前回の朝霧で問題が発生したノートPC用ステップアップコンバータも不要です。
ソーラー&走行充電システムの方は来月初旬の遠征観測期までに間に合うかな?

月齢10.7 2019 Jan. 16

月齢107_20190317
2019年03月17日22時44分~22時54分 / 8コマモザイク
MEADE SCT20cmF10 + VIXEN-R200SS ComaCorrector3 + ASI174MC
Gain=200 / Gamma=35 / Shutter=1.00ms / Duration=60s / 28FPS-1680コマ(5%スタック)
 昨晩は春分が近いとは思えないほどボロボロの気流状態でした。

尾を持った小惑星 6478 Gault (1988 JC1) その後

 先月、21cmF3.2ベーカーシュミットカメラで撮影した尾を持った小惑星の追跡結果です。
今回は25cmF8RC鏡筒と冷却モノクロカメラによる撮影です。
※3/10:GIF画像の上が北になるように反転したものに入れ替え、それに伴い下記文章を一部訂正し、軌道図を追加しました。
※3/11:地球-6478視点の軌道図が重複していましたので片方を削除しました。

6478_20190308-jst.gif

6478_20190308_Reverse.jpg
2019年03月08日23時22分~24時13分
AT10RCF(D250mmF.L.2000mm) + ASI1600MM / 300secX12
SkyWatcher AZ-EQ6GT赤道儀 + MiniBORG50 + QHY5L-Ⅱ + PHD2 Guiding

 まだまだ尾がハッキリと見られます。
おやおや、何やら尾がV型に割れているように見えますね。
彗星ではダストとイオンの尾がこのような形に見られることがありますが、この小惑星の場合は全てダストだと思いますが ・・・
L画像でしか撮影していないので、割れた尾が全く同じ色であるのかが解りませんね。(RGBも撮影しておけばよかった)

6478-JPL-Orbit-Diagram.jpg
Source:JPL Small-Body Database Browser / Orbit Diagram
 これは撮影時の軌道図です。(この小惑星の衝は3/2でした)

6478-JPL-Orbit-Diagram-5.jpg
 このように地球と小惑星が重なる位置に視点を持ってくると、6478の尾は軌道の西側に伸びている筈です。
6478の軌道傾斜角は22.8°で昇降点の少し前で秋分点付近にいますから、西よりも少し反時計回りに尾が伸びる筈 ・・・ 長い尾は西から反時計回り10度程ですから、多分ダストの尾でしょうね。
 もし、太陽の反対側に伸びるイオンの尾を持っていたとしたら、その方向は太陽から6478=地球を見たような赤の矢印方向に伸びると思うのですが ・・・ どうも画像に見られる右上に伸びる短い尾とは方向が違うようです。
このV字に割れた短い尾は何でしょうかねえ?
 尾の発生原因は他の小惑星との衝突ではないかと思われているようですので、何時まで経っても小惑星センターは彗星への認定を進めないのだと思います。
もし尾から水蒸気、二酸化炭素、メタンなどの成分が見つかれば彗星への移行もあり得るのでしょうが ・・・ 多分小惑星のままでしょうね。

朝霧高原_20190308
 この晩は朝霧アリーナ駐車場に10台以上の星撮り屋さんが集合していました。

富士に掛かる夏の天の川_20190309
 朝方は富士山の上に夏の天の川がアーチを描いていました。

観測用電源関連で進展あり

 本日中国からの荷物が沢山届きました。
中には税関で差し押さえられたという連絡のあった昇圧型定電流DC/DCコンバータが含まれていました。

やっと中国から届いた
 一番左側がそのDC/DCコンバータですが、これは既にキャンセルして返金が完了していた商品です。
販売店からは、もしキャンセル後に到着しても返品不要ですと言われていた商品です。
ですからこのDC/DCコンバータは届かないものとして、その後同じものを再注文しています。
また暫くすると、同じ商品が届くことになりそう ・・・。
右端のシガープラグ型電圧・温度計も中々届かずにキャンセルしたものです。
こちらの商品も別のショップに再注文をしています ・・・ アマゾンに注文した中国からの直送品は予定の2週間が過ぎても届かないものばかりです。
私がせっかちなんでしょうねえ、全く予定が立ちません。

 最近、観測用サブバッテリーのソーラー&走行充電システムの改善を考え始めたのは、赤道儀の自動導入時の脱調対策が発端です。
自動導入動作で両軸が最高速で旋回を始めると3~4秒位でグイーンと停止し、また動き出すという動作を何度も繰り返しながら到達する。
時によっては途中でキーッと鳴いて止まってしまうという現象に悩まされていました。
ちゃんと原因を特定する能力や機材も無く、ただ「負荷電流が大きすぎて電圧低下を起こすのだろう」と考えていました。
ですから、サブバッテリーの電圧が下がっても供給電圧を維持できれば大丈夫かなと思ってサブバッテリーの完全充電化と出力電圧の高安定化の計画を立てたのです。
まだ、ソーラー&走行充電による完全充電化は出来ていないのですが、出力電圧の高安定化が出来たので昨晩は朝霧でのテストとなりました。
 結果は、今までと変わらず望遠鏡による自動導入時に脱調しまくりました。
ところが昨晩は電気に強いメンバーとの合同観測会でしたので、NさんとOさんにお手伝いいただき原因解明が出来ました。
結局、同じ出力用シガーソケットに接続していたノートPC用のステップアップコンバータが原因でした。

ノートPC用ステップアップコンバータ
 左側が問題のコンバータで80Wですから、ノートPC付属のACアダプター(40W)よりも高容量なので大丈夫と思っていたのですが、これを差してノートPCを接続した状態で赤道儀の自動導入を行うと、途端に給電シガーソケットの電圧が8Vまで低下してしまいます。
導入時にこのコンバータを外すと問題ないし、恒星時運転時の全負荷電流は3Aほどで導入時は1A以上増えることが解りました。
実負荷は今回持ち込んだ出力電圧の高安定化のDC/DCコンバータの出力容量の半分以下です。
そこで右側の昔使っていたノートPC用のステップアップコンバータに交換すると、全く問題が発生しません。
同じ給電用シガーソケットから赤道儀、ノートPC、冷却カメラの電源を取っていますが、導入時は最大4~5A、恒星時運転時3A程なのが解りました。
 作業にはDC/DCコンバータの出力電流調整や出力電流測定とSynScanコントローラによる導入開始を同時に行ったりするのでとても一人では調べられなかったのですが、NさんOさんのお二人に声を掛けてから30分ほどで結論が出て本当に助かりました。
尚、問題のコンバータは赤道儀の導入をしていない時は何の問題も無いのですが、修理能力もないので使用を中止して古いコンバータに換えることにしました。
問題のコンバータは確かアマゾンから¥750で購入したもので、スペック的にはOKで導入当初は問題なく動いていたのですが ・・・ やはり見た目通りの品物だったか?
問題発生してから赤道儀(SkyWatcher-AZ-EQ6GT)の導入速度を落とせないか調べたりしたのですが方法が見つからず、色々改造を進めた赤道儀の故障だったらどうしようか心配だったのですが、もう大安心しました。
良かったヨカッタ! v(^o^)v

新しい観測用バッテリーシステム その3

 最近は雨降りも多く、何だか一月も早く菜種梅雨のような感じになってきました。
こんな時は機材整備に専念します。
税関で止められてしまったというDC/DCコンバータは同じ販売店に再注文しましたが、到着は何時になることやら ・・・
 この計画でアドバイスを頂くNさんから検証メールの返信があり、コメント入りの詳細図で説明していただきました。

充電システム検討2-1
 これは計画回路図を採用した場合のソーラーチャージコントローラーへの給電状況の確認です。
ソーラーと走行の給電ラインを結合した場合に夫々のラインに流れる電流の推定です。
DC/DCコンバータは昇圧型ですから、出力電圧をソーラーパネルの最大開放電圧と同じ18Vに設定して出力電流を6Aに制限するとどうなるかを推算しています。
ソーラーチャージコントローラーの充電(出力)電圧をサブバッテリーの種類に合わせて15.0Vとすると、ソーラー発電最大時(100W=18V5.5A)、ソーラー+走行、走行のみの3種類の場合で約7Aの充電電流が確保できることが解ります。

充電システム検討2-2
 これは新しい計画図に関するコメントです。
走行給電ラインの逆流防止ダイオードによる電圧降下を含めた取り出し電力、ソーラーチャージコントローラーの充電停止、バッテリーの過放電防止電圧にも触れています。
特に回路変更は要らないようです。

充電システム検討2-3
 ふむふむ、このようになる ・・・ 最大充電電力は90W位にするのが適正らしい。
当初相談したときには、DC/DCコンバータの発振が懸念されるということだったのですが、この段階で心配不要と言われましたので一安心。

充電システム検討2-4
 これは電気素人である私の質問に対する回答です。
DC/DCコンバータの入力端子に電圧の違うソーラーと走行ラインをつないだら、両方の電力がマージされて出力→ソーラーチャージコントローラーの入力になるか?
心配なく夫々の電力がマージされて、期待する出力電流がソーラーチャージコントローラーへ流れ込みそうです。

 これで何とかなりそうな気になってきました。
機材が揃って試運転を開始する時は、くれぐれも充電電流を抑えて、各部の電流値や発熱状況を確認しながら最適設定を探ろうと思います ・・・ ワクワク、ドキドキ。
プロフィール

voyager_camera

Author:voyager_camera
小惑星観測屋崩れの「天体写真か!」です。もう新天体サーベイも位置測定もしませんので、鑑賞天体写真撮影に勤めています。訳あって天文雑誌などのフォトコンには応募しませんが、このブログ以外でも写真を見ていただける機会が増えるようボチボチやってます。(大島 良明)
mail:y-osima@sannet.ne.jp

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR